STEP UP その一歩一歩を応援します

人事マネジメント研究所「進創アシスト」からの情報発信

■コラム■定着条件~気軽に相談できる相手がいる

2022-01-16 00:00:39 | 人事マネジメントの視点
◆ 相談相手がいる
「相談ができる相手がいる職場の定着率はよい」という調査結果がある。あなたはどうだろう、相談相手はいるだろうか? 確かに相談する相手がいなければ一人で抱え込んでしまうことになる。解決できなければ、悪い方向で考えてしまい抜け出せない事態にも陥ってしまうかもしれない。相談相手がいて話ができれば、それだけでもストレスが軽くなる。
または、解決のヒントが得られたり、サポートしてくれる人がいると思うだけで前向きになれたりする。調査結果はうなずける。

◆ 相談相手として選ばれる
一方、相談を受けて、簡単に返答できるものならよいが、複雑でいろいろなことに気を遣った方がよいものや、そもそも知らないことへの相談に対してはすぐに答えられない。調べたり、考えたりするのに時間を要してしまい、大変だと感じることもある。しかし、相談相手として私を選んでもらったことはうれしい。どのような内容であっても頼りにされていると感じる。ただし、待っていれば相談が来るかといえば、来ない。相手として選ばれるからには、相談される前、すなわち普段からの関係性が問われる。
相談する側は、ある意味勇気がいる。こんな内容のことを相談してバカにされないだろうか、無知や無能と思われないだろうか。忙しいのにと嫌がられないだろうかと考える。そのハードルを下げるには、普段からコミュニケーションがとれており、相談しても大丈夫だと思ってもらえていることが大事。挨拶を交わし、雑談などの会話を重ねて相談相手として安心してもらえているということが前提になる。

◆ 「相談が来るのが遅い」は思い違い
上司だから相談相手として当然だとだけ考えている人のところには来ない。行けないのだ。近寄って来るなオーラ、しゃべりかけるなオーラを出していれば当然近づけないし、話すらできない。このような上司が「相談が来るのが遅い」と言っていないだろうか。その原因を作っているのは、上司のあなただということを理解していない。職制だけで相談を待ったり、受けたりするのではなく、普段のコミュニケーションをこちらからしかけていくことが今の時代は必要。
人材確保が難しくなってきている。獲得した人材を流失させないために「気軽に相談できる相手がいる」今職場で求められている。
コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« パワハラ相談件数、4割超が... | トップ | 職場のメンタルヘルスシンポ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

人事マネジメントの視点」カテゴリの最新記事