津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

唐物物相茶入「木葉猿茄子」

2006-10-08 11:43:47 | 徒然
 利休百会記に「茶入木葉猿」の名が見えるのは、九月廿二日古田織部を招いての時が初見であるとされる。天正十五年とか十八年・九年などいろんな説があるがさておく。インターネットで検索すると、この茶入は、静嘉堂文庫美術館が所蔵しているらしい。ふっくらした茄子茶入の腰の辺りの、釉薬の剥げた部分を猿に見立てて「木葉猿」と銘名したとされ、内箱は山中で遊ぶ猿の群れを表した素晴らしい蒔絵の箱である。私が気になるのは、「木葉猿」の名の出所である。

 熊本には1300年余の歴史を持つという、鄙びた郷土玩具「木葉猿」があり有名である。
いわゆる「見ざる、言わざる、聞かざる」の三つの猿を並べた、粗い土で焼き上げられた素朴なものだ。木葉は「このは」と読ませ、地名ともなっている。もしかしたら、この地の「木葉猿」が知られていたのではないのかと思ったりする。「そんならいいな」郷土愛に満ちた私(?)はそう信じている。
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細川尚房一族のお墓

2006-10-07 10:32:27 | 新聞
 昨日の熊本日々新聞は、細川忠利の三男・尚房一族のお墓が、新幹線工事に伴い発掘調査が行われた事を報じている。尚房と生母、室、長男とその室、二男、長女・二女の八名のお墓らしいが、この家は長男尚方の代に絶家している。新聞の表現を借りると、尚房のお墓は生母永壽院のそれよりお粗末らしい。それぞれの立場が垣間見られて興味深い。

  細川尚房(松之助・左京・修理(亮)尚良)
     寛永十四年丁丑八月十日生ル 寛文五年六月新知二万石ヲ給ス
     延宝八年寅申十二月廿八日卒ス 年四十四
     法号智照院月江義心 妙解寺ニ葬ル
     母・額田氏女(永壽院)
     室・長岡佐度寄之女・万 号慈法院
  
   嫡男・尚方 貞享五年卒・二十才 嗣子無し
     室・長岡帯刀直之女・萬
   二男・鶴之介 夭
   長女・松 夭
   二女・興幾 長岡図書興章室・ノチ離別
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三家の貴重な資料

2006-10-06 22:56:01 | 歴史
 10月11日から一週間、熊本の某デパートで開催される、古書籍即売展の目録が送られてきた。37年に及ぶ歴史がある古書籍展である。133点については写真が紹介されている。その中に森家、高田家、的場家の累代宛行状がある。森家は半大夫、十左衛門、才九郎などの名前から、「森四郎家」のものである。高田家は武右衛門、小左衛門などの名前から、「高田夫(武)右衛門家」だろう。的場家のものは勘七、勘十郎、喜太郎などの名前が見え、これは青龍寺以来の「的場範十郎家」のものだ。それぞれ、28通、16通、20通の貴重な資料が保存状態もよく残されている。なんとかご子孫の手元に落ち着かないだろうかと願っている。その他、目の保養になりそうなものが多々出品されており、一見の価値がある。さて・・・・足を運ぶか。
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元の鞘に収める

2006-10-06 18:44:04 | 徒然
 我が家に一振りの刀がある。これは脇差と言うのであろうか。刀身には錆がきている。赤い漆の溜塗りのさやは、さや尻の部分の漆がとんで割れが見える。小柄を収めるところがあるが、肝心の小柄はない。処分し様かと思い取り出してみたのだが、柄の部分に九曜の紋が施されている事に気がついた。拝領の刀だろうか。鍔はとみるとこれはどうしようもない代物である。九曜の紋が有るとなると・・・考え込んでしまった。処分と言っても、埋め立て塵として出すわけにもいかず、警察の手を煩わす事になるのだろう。そう思うとすっかり億劫になってしまった。随分以前に銘も確認したのだが・・・忘れてしまった。改めて確認する気にもならない。錆びた刀身をしばしにらみつけて、元の鞘に収めた。又しばらくは、御目にかかる事はないだろう。
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復活

2006-10-05 11:02:06 | 徒然
 諸事情によりストップしていた吾がサイトも、どうやら復活・再開にこぎつけた。以前の様にはいかないが、ぼつぼつやっていく事にしようと思う。
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