東日本大震災以降、建築家は無力感にさいなまれている。いま建築家は何を為すべきなのか、2012年ヴェネチア・ビエンナーレ金獅子賞を受賞した伊東豊雄が被災地に足を運び、被災者と対面しながら建築の在るべき姿を模索している。
建築家の端くれとして、その姿勢には大いに教えられる。
あの日からの建築 (集英社新書) | |
伊東豊雄 | |
集英社 |
内容説明
東日本大震災後、被災地に大量に設営された仮設住宅は、共同体を排除した「個」の風景そのものである。著者は、岩手県釜石市の復興プロジェクトに携わるなかで、すべてを失った被災地にこそ、近代主義に因らない自然に溶け込む建築やまちを実現できる可能性があると考え、住民相互が心を通わせ、集う場所「みんなの家」を各地で建設している。本書では、国内外で活躍する建築家として、親自然的な減災方法や集合住宅のあり方など震災復興の具体的な提案を明示する。
目次
第1章 あの日からの「建築」;第2章 釜石復興プロジェクト;第3章 心のよりどころとしての「みんなの家」;第4章 「伊東建築塾」について;第5章 私の歩んできた道;第6章 これからの建築を考える
出版社内容情報
広大な被災地で世界的建築家が考えたこと
岩手県釜石市の復興計画に携わった著者は、被災地にこそ、近代システムに因らない建築やまちを実現できる可能性があると考える。親自然的な減災方法や集合住宅のあり方を具体的に提示する。
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