津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■紀伊国屋書店創業者

2021-10-09 07:55:39 | 書籍・読書

 毎日のように紀伊国屋書店のサイトを眺めては、面白い本はないかと物色している。
ふと、紀伊国屋の初代社長の田辺茂一氏の事を思い出した。この人の本を読んでみるか・・と思った。
田辺茂一という名前を知ったのは、落語家の立川談志が飲み屋で出会い、次々にとびだす面白いダジャレにあきれて無口になってしまい飲み友達になったという話からである。
炭屋を商っていたが、はたちそこそこで小さな本屋を起こしたのだそうだが、それが現在の紀伊国屋書店である。
その小さな書店が瞬く間に天下の紀伊国屋になった。建築家・前川国男設計のしゃれた木造の店舗や、現在の新宿のランドマークとなっている本店などは、建築を生業としている私としてはよく承知していたから、これは驚きであった。

          

NHKに田辺礼一というアナウンサーがいたことを覚えている。マラソンの中継などで知られる人だが、ある時、その彼がNHKを退局したというニュースが流れた。父親が経営する紀伊国屋書店を継ぐためだとの事であった。
「えつ、田辺茂一さんの息子さん・・・?」と驚いたことを思い出す。

田辺茂一という人は酒に絡む破天荒な行動は粋人とか言われたが、かの談志は「酔人」と評した。文章も洒脱でいろんな本を残している。どれも面白い本に間違いないといろいろ物色していたら、1994年発行の「酔人・田辺茂一伝」に行き着いた。
文庫本を購入しようとAmazonで眺めていたら、「この本の出版予定日は2021年10月19日です。」とコメントされている。
どうやら27年ぶりの再販らしい。これは巡りあわせだと思い早速注文した。 



 

 

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