私は過ぐる年大分に所要で出かけた折、わずかな時間を割いて図書館に出かけ鶴崎に関する資料を探し、そして鶴崎の地に数時間過ごしたことがある。
見たいところは沢山あるのだが、たかだか数時間ではお話にならない。
今般、鶴崎に係わる書籍を調べているうちに2020年5月に発刊されたこの書籍がある事を知った。
「輪中」・・・そうか鶴崎は二つの川に挟まれた島だと改めて認識させられた。
素晴らしい「鶴崎」の案内書であろうと確信して購入の手配をしている。到着が待ち遠しい。
そして精読をして、また彼地を訪ねたいと熟望している。
弦書房の出版案内から
熊本藩の飛び地・豊後鶴崎は、参勤交代の港町として栄えたことで知られている。大野川の河口に位置し、堤防で囲まれた川の中の小島=輪中で生きる人々の特異な生活形態を克明に踏査した労作。5~10年に一度の割合で洪水被害にあうにもかかわらず、なぜこの輪中の中で暮らし続けるのか。また、京都大坂と長崎を結ぶキリスト教布教の拠点でもあり、多くの刀鍛冶が住み数々の名刀を生み出した独特な地域が当時の面影を宿しながら今も生きている。ほとんど知られていない輪中の世界に光をあてた画期的な一冊。