津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

ひげは「不行儀成体」

2008-01-24 13:34:59 | 徒然
 お正月の頃、「シェイバー」が行方不明になった。どんなに探しても見つからない。その結果ひげ面になってしまったのだが、これは単なる不精で言い訳にはならない。最近は若い男性が「ひげ」をファッションとして取り入れて、当たり前に成ったようだ。爺様もちょっと伸ばして楽しんでみようかと思ったりするが、女房殿から「きたない」と言われてしまう。まんざらでもない気がするのだが、四・五日後カミソリで剃り落としてしまった。
 江戸期に於いては「大ひげ」は御法度である。寛文十年と貞享三年の二度にわたり禁止令が出されたが、熊本における「下々髭つくり候儀ニ付触」は、これを遡る30年程前の寛永十九年十一月に出されている。
 「一筆申触候、下々下ひけをたて、上ひけをいろ/\つくり不行儀成体之者有之由候間、左様ニ無之様ニ各被召仕候下々堅可被申付候。先年も如申触、従公儀之御法度ニ候条、堅可被相守候(以下略)」と長岡式部ら三名の連署である。
 天草嶋原乱も終息し、平和な時代を希求するとき、武ばった「大ひげ」が御法度となり「不行儀成体」扱いになってしまった。明治に至り政治家や軍人さらには文人などの間でも「ひげ」が流行するわけだが、最近のこの有様はどう理解したら良いのだろうか。
(わがシェイバー行方不明事件は、我が部屋替えの時にPC周りの沢山のコードの中に鎮座しているのを発見、一件落着)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 幻の城 | トップ | 名誉の死・・? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿