津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■下津久馬殿

2017-11-29 15:33:58 | 人物

 何人もの人が久馬を名乗っているため、資料が出てきても人物の特定が出来ずまことに困る。
この人は嘉永五年の日付から、八代もしくは九代目であることが判るが特定は難しい。
下に記するように下津家は久我右大臣家の流れである。初代将監の弟は、東久世家の祖・通簾である。
各代が細川家中にあって重職についている。

差し物の「七段ザイ」の「ザイ」の意味が解らずにいたが、某サイトに彩祓(ザイ)の作りかた」 という記事があり、「木遣の方々が用いる祭具の一つ」と判明した。
感謝・・・

 

■ 下津縫殿  (南東51-1) 
     久我右大臣道堅(道興) ・・・先祖附には久我右大将道興とある
     棒庵(三男 将監 宗秀 捧庵トモ) 
              (織豊大名家臣団辞典西国編-細川氏-下津氏)    
             元鹿苑寺僧、還俗して加藤清正臣(加藤家侍帳:弐千二十七石四斗九升)
    1、将監(内記宗政・有安)
             (1)人持衆、番頭并組外衆 千石 
             (2)千八十三石 (真源院様御代御侍免撫帳)
             (3)△八十三石 (真源院様御代御侍免撫帳)・・ママ
             (4)御知行御合力米御御扶持方被遣衆・現米十三石余 (寛文四年六月・御侍帳)・・有安
             弟・東久世家祖-通廉
    2、縫殿・休也  人持衆併組迯衆 千石 (真源院様御代御侍名附)・・清吉
               沢村宇右衛門組 千石 (寛文四年六月・御侍帳)・・縫殿助
    3、久馬・通久  人持衆併組迯衆 小笠原組 千石 (御侍帳・元禄五年比カ)
    4、久馬・宗顕  千石 着座御備頭 十番 屋敷・宮内
    5、久馬(吉次郎・通政)
          下津久馬 名は通政、質直人を愛し、剣槍射法に長じ、又茗利に深し。
               最も俳諧を嗜む。
                 安永七年十一月三日没す。年五十六。

    6、政之助(久馬・将監)
              明和八年六月~寛永元年十月 小姓頭
              寛政元年十月~寛政九年十一月 御留守居大頭

    7、久馬       寛政十二年九月~文化五年七月 小姓頭
              文化五年七月~文化六年五月 奉行(大奉行助勤)
              文化六年五月~文化八年一月 大奉行

    8、勇熊(久馬)  文政十二年九月~天保三年十一月 番頭
              天保三年十一月~天保十年二月 奉行
              天保十五年九月~弘化五年二月 番頭
              弘化三年四月~弘化四年四月 鶴崎番頭

    9、熊人(久馬・縫殿・工馬)   千石
              嘉永七年四月~文久三年三月 番頭
              文久三年三月~慶応三年三月 小姓頭
                   慶応二年二月縫殿ト改名
              慶応三年十月(大組附)~明治二年五月 番頭
              明治元年閏四月~明治二年二月 大奉行

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■熊本史学・内容細目(31~40号)

2017-11-29 08:37:41 | 史料

「熊本史學 第31号」

   1 天草島原之乱の史的研究
   2 相愛社の研究
   3 楠原出土の装飾文家形石棺について
   4 薩摩藩記録「茸山騒動記」
   5 北岡文庫記録略解
   6 八代地方の古瓦出土遺跡一覧表

「熊本史學 第32号」

   1 中世阿蘇社領の豪族屋敷跡について
   2 島原における一揆発端の事件の分析

「熊本史學 第33号」

   1 大江義塾雑誌の研究
   2 肥後藩農村における名子
   3 宇土市栗崎町城ノ越古墳出土の三角縁神獣鏡

「熊本史學 第34号」

   1 但馬国正税帳をめぐる諸問題
   2 熊本県下山神遺跡出土のジョツキ形土器
   3 熊本県山鹿市桜町環濠遺跡調査報告
   4 国郡一統志 寺社総録 一

「熊本史學 [第35-36号]」

   1 大化前代の肥前
   2 九州における南北朝内乱期の性格
   3 中九州に於ける弥生後期土器について (一)
   4 中九州に於ける弥生終末期土器の諸問題
   5 国郡一統志 寺社総録 二
   6 小川夢物語
   7 熊本県嘉島村剣原出土箱式石棺-粘土枕・二体合葬の例-
   8 二人居た剣聖丸目蔵人

「熊本史學 第37号」

   1 文治の一国地頭職
   2 肥後国葦北郡農村の家族構成と隷属農民
   3 小川夢物語 (二)

「熊本史學 第38号」

   1 阿蘇社(遺稿)
   2 近世初期の手永の諸問題
   3 球磨川の舟運

「熊本史學 第39号」

   1 中世鋳物師組織の推移試論
   2 年の神弥生遺跡
   3 小川夢物語 (三)

「熊本史學 第40号」

   1 九州における豊臣御蔵入米(地)について
   2 天草地方の始原文化の一側面
   3 熊本県史料 中世篇補遺 (一)

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■雑色草書(15)

2017-11-29 07:21:54 | 史料

 九六
一判屋包銀、間ニは摺破を張繕致通用、紛敷儀も有之様子ニ相聞候、右之類ハ以來通用いたす間敷候、尤上納銀等
 も、於御銀所委ク遂吟味請取申筈候段、判屋共願之趣付て及達候事
  但、御勘定方及通議、相觸候
  右安永九年十一月日帳

 九七
一上方酒幷他國造酒・焼酒共ニ明和四年より商賣被指留、其後も追々及達候處、間ニハ心得違も有之、密々入
 込候様子ニ相聞、不届之至ニ候、依之左之通
一所々津口/\、別て入念、請持外之津端たり共心を付、若紛敷酒樽等見及候ハヽ、無遠慮押置、慥ニ見届候程ニ
 難成候ハヽ、風説たり共早速及内達可申候事
一町在共造酒屋共之儀、都て右改方請込被仰付候條、何れも申合せ心を付、紛敷儀見出聞出候ハヽ早速申出、勿論
 不審之酒樽等は無遠慮相改、不正之儀候ハヽ押置可申出候事
一在中ハ御惣庄屋共心を付、庄屋・津横目共彌以入念相改、町中ハ別當・丁頭・五人組共ニ同前ニ相心得、萬一不埒
 之儀も候ハヽ、先年及達候通、所之役人・五人組ニ至迄屹ト可申付候
 右之通及達、造酒屋中之儀、人別受判一帳ニいたし指出可申段申付候事
  右天明元年正月日帳

 九八
一長六橋河原ニて相撲・芝居興行有之候處、此節より御郡代桟敷掛ヶ候様申付候段、天明元年二月之見せ物帳ニ記有
 之候事

 九九
  「乗懸馬ハ町馬差出候様ニとの儀、且町馬継所幷貫目等之儀ニ付及達候趣、安永六年之觸状扣ニ記有之候條
   時ニ臨ミ吟味之事」
一御参勤之節、乗懸馬は町馬、駄荷ハ在馬ニ被仰付候、前々ハ在馬ニて乗懸も相濟來候得共、當時は乗懸馬却て町
 馬ニ被仰付事ニ付、馬數も相知不申、且旅人入用之手當も仕候間、以來ハ河尻馬拾疋・高橋馬八疋索寄被仰付被
 下候様ニ馬指より願出候、依之及僉議、薩州・求磨両候河尻御止宿之節ハ、如形熊本町馬牽越之達有之事ニ付、
 以來共ニ御發駕之節ハ、馬指如願寄馬之及達筈ニ相極り候事
  右天明元年二月日帳

 一〇〇
一御花畑御方向、若失火之節、町火消之者等御屋根ニ上り候時之儀、先板屋根之所ニ上り防キ可申儀ハ勿論ニ候
 處、不案内之者夜中ニハ分り兼可申候、依之以來板葺之所えは朱丸挑灯を五ヶ所ニ上ヶ被置筈ニ付、右之挑灯を
 目當ニ上り、防き可申候、此段町中之者得斗合點いたし居候様及達候事
  但、右は御作事所受ニて、御手木之者より取計申筈也
  右天明元年四月日帳

 一〇一
一薩州様熊本御通ニ付、御道筋之町内懸々之圓居幷階子と田子五ツ程ニ水を入重ね、番所前歟、其外ニても恰好宜
 キ所ニ指出置可申候、尤後年ともニ其通相心得可申段、南坪井町を除、其外之懸々え及達候事
  右天明元年五月日帳

 一〇二
一横手手永より雨乞ニ付、鐘巻之作り物等如例町内罷通申筈候條、口論ヶ間敷儀等無之様可相達段、新貮丁目・同
 三丁目・職人町・細工町・西古町え及達候、毎鐘巻出候節ハ右之趣申付候事

 一〇三
一在中雨乞之節、町家之者共、鐘・太鼓を打候者に差加り候様子ニ相聞、不埒之事候條、以來屹ト右躰之儀等不致
 様、町中え及達候事
  右天明元年六月日帳

 一〇四
一町在之者、婚儀相整、又ハ縁約いたし候上、内證色々申分有之、媒等を以離縁之相談いたし候ても、其者難儀ニ
 相成候ため、理非之分チも無之、數年縁を切不申輩も有之様子ニ相聞候、各別之譯ニて難致離縁道理も候ハヽ、
 其段所之役人え申届、扶持方等をも遣頂置候儀ハ其通之事ニても可有之歟、左様之儀も無之、數年預置、難澁致
 せ候儀は、理不盡之事ニ付、以來堅右躰之儀致間敷候、若此上心得違之者も候ハヽ、所之役人より遂吟味可申出
 段及達候事
  但、御家中えも一統知せ有之候
  右天明二年四月日帳

                    (一時休みます)
   

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