津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■在宅

2015-07-20 11:15:41 | 歴史

 細川藩には「在宅」という制度がある。地方勤務の者以外は、本来家士は城下に住まうのが原則であるが、藩財政のひっ迫を受けて、城下を離れて地方に住まうことが許されるようになった。これがいわゆる「在宅」と呼ばれるものである。
地方に住むことによって家政の立て直しをすることが第一の目的であるが、そのほかにも城下における住宅不足なども影響している。
火災や風水害などが原因であろう。
文化十一年藩が調査した四百石取以下の「一年間暮らし方見積もり」という興味深いものがあるが、これによると二百石以下の家では1石から3石の赤字であることが記されている。
在宅の制度は五百石以下に許されたものであるが、全家士の20%に及ぶともいわれ、約88%が二百石取以下の家であり、上記見積りの正しさが裏付けられている。
 

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