津々堂のたわごと日録

わたしの正論は果たして世の中で通用するのか?

士族の定義

2010-09-19 17:59:31 | 歴史
 「新・熊本市史」に於いて、士族とは「維新前の武士の家系に属する者に与えた族称」と定義付けしている。明治二年藩領内の戸口は148,152戸、その内一門・藩士とその陪臣8,813軒、兵卒15,118軒だとする。兵卒とはかっての郷兵とされた者たちで、帯刀が許された在御家人で、切米・扶持取の下級家臣団も含まれている。これらの人々が後、士族と呼ばれるようになる。

 「新細川藩侍帳に自分の家の記述がないのは何故か」とか、「無禄士族基本帳の紹介は何時になるか」など、お答えに窮したりして申し訳なく思っている。
「我が家の先祖は士族なのだが・・」とお尋ねがあり、種々調査をするが、なかなか詳細を知りえることができないこともある。
範囲が広範であり、上記の数に宇土支藩、高瀬支藩、相良藩が加わり、「有禄士族基本帳」「無禄士族基本帳」は、ともに膨大な数になっている。


 ■知行取  じかたちぎょう
    本来は「地方知行」であるが、蔵米取り・擬作・寸志・寸志蔵米も含まれる。
    侍帳に記載されている諸家はほとんどがここに属している。約1、000家である。
 ■扶持取 
 ■切米取 御中小姓と呼ばれる実務方のほとんどがここに含まれる。
        2,000~4,000人と言われる

 ■惣庄屋 地方知行 任地の手永で支給、2~30石から150石までいろいろある。

以下郡方の支配になる。
 ■郡医師   平日一刀   
 ■一領一匹  鎧一領・馬一匹・両刀 (大名諸家に仕えていた由緒ある家だとされる)
 ■地侍(郷士)平日両刀              足軽格
 ■新地鉄砲者 平日一刀・戦時両刀・鉄砲   外様足軽
 ■地筒         同上            外様足軽格
 ■郡筒         同上              同上
コメント
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