津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

寛永四年十二月廿二日

2008-12-21 12:30:13 | 歴史
 この日豊前に於いて、細川幽齋女千が亡くなっている。初め中納言中院通勝の四男・長岡與九郎孝以に嫁いだ。丸山左京(後・与左衛門)、嵯峨宗巴の母である。後、小笠原宮内長良に再嫁。法名恵雲院涼室理清、享年四十九歳。
綿考輯録は「民部少輔長之を生む」とするが明らかな間違いである。
長之は長良の長兄備前長光の子である。長良の次兄は切支丹として殉教した、小笠原玄也長定である


 孝以の父中院通勝は、正親町天皇の勅勘をこうむり、天正八年(1580)から慶長四年(1599)まで、19年の長きにわたり丹後国舞鶴に配流され、細川幽齋の合力を得ている。そこで生まれたのであろう。そして孝以に長岡の姓を名乗らせるとともに、女・千を嫁がせたが、若くしてなくなったものと思われる。


 幽齋-----+--忠興---忠利
        |
        +--興元
        |
        +--伊也
        |
        +--幸隆
        |
 中院通勝-----長岡孝以    
        |    ∥----丸山左京・嵯峨宗巴
        +--千(恵雲院)
        |    ∥----●田中又助室---継嗣なく断絶
        | 三男 ∥
 小笠原少斎----小笠原長良
        |          
        +--孝之
        |
        +--蓮丸
        |
        +--加賀
        |
        +--栗
        |
        +--那仁伊
      
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群青色のマグカップ

2008-12-21 09:20:11 | 徒然
 数日前東京在住のK氏から、一個のマグカップを頂戴した。綺麗な「群青色」である。ホットミルクを入れてみると、ミルクの白と群青色のベストマッチに合点する。

 私の一寸した自慢のお宝に、「大日本インキ化学工業(株)」が発行した、「日本の伝統色」という265色の色見本帳がある。奥ゆかしい和名の色名は、日本人の色に関する感性の豊かさを表している。濃縹(こきなはだ)とか、濃藍(こいあい)、紺青(こんじょう)、瑠璃色(るりいろ)など色相がよく似ているが、まさに群青なのである。深い海の青である。そして鎮魂の色だと思っている。

 カップには、私の名前とともに、玄祖父が残した歌がサンドブラストという手法で文字が刻まれている。明治10年刎首の刑を受けた、玄祖父の辞世の歌である。

    秋風ノタヨリニキケバ古サトノ萩カ花妻今サカリナリ

玄祖父の無念の思いを開放する、似合いの色だと思っている。群青の肌に刻まれた文字を毎日なぞっている。

 お作りいただいた、めんこいガラス工房のサイトです www.menkoig.com
コメント (3)
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