女性等に対する暴力をなくすためのシンポジウム
令和4年11月26日(土)13:30~16:00
石川県女性センター 2階大会議室
開会 石川県県民文化スポーツ部男女共同参画課 課長 森 晴美
基調講演「つくろう!性暴力を許さない社会~あなたの小さな一歩から~」
講師 シオリーヌ(大貫 詩織)氏 助産師/性教育YouTuber
○性暴力とは いつ、どこで、だれと、どんな関係を築くのか
決める権利はその人自身にある。
望まない性的な行為・言動は、性暴力
その人の持つ大切な権利を脅かす行為!!
○私たちのSRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)
性と生殖に関する健康と権利
セクシュアル・ヘルス(性の健康)
性に関することについて心身ともに満たされ健康にいられること
その状態を社会的に認められていること
リプロダクティブ・ヘルス(生殖の健康)
妊娠したい人も妊娠したくない人も、産む・産まないに関心がない人でも
心身ともに満たされ健康にいられること。それを社会的に認められていること
セクシュアル・ライツ (性の権利)
性のあり方を、自分で決められる権利、自分の愛する人
自分のプライバシー性のあり方を自分の性的な行動を自分で決められる権利
リプロダクティブ・ライツ
産むか産まないか、いつ・何人子どもを持つかを自分で決める権利
十分な情報を得られ、生殖に関するすべてのことを自分で決められる権利
○私の体も、人生も、私だけのもの。
私の体や人生に関することを決める権利は、私にしかない。
○自分の尊厳が傷つけられそうなとき、
あなたにはいつでもNOと言う権利があることを忘れないで!
○一人一人の尊厳を守る「性的同意」
性的同意とは、性的なスキンシップを行う前に、
お互いの明確なYESを確認するカルチャー
◎同意を確認する責任はアクションを起こしたいと思った人にある
3つのポイント 対等な関係で、強制しない、毎回確認する
○行動する傍観者(Active Bystander)なろう! 「5つのD」
Direct(直接介入する)
直接介入して加害者に注意する方法
※自身の安全確保を最優先にする必要がある
例)痴漢に対して「やめてください」「お知り合いですか?」
上司などに「それはセクハラですよ」と注意する
飲み会などで「それは失礼だと思います」と伝える など
Distract(注意をそらす)
被害に遭っている人の知人のふりをしたり、関係ない話題を持ち出すことで
加害者の注意をそらし、被害を防ぐ方法
例)痴漢被害者に対して「○○さん、久しぶりです」
部下に対して「先日の案件について話していい?」
飲み会で飲み物をこぼす など
Delegate(第三者に助けを求める)
警察をはじめ、自分より力のある役割にいる人などの第三者や周囲に助けを求める方法
例)上司のせくはらを、さらに上の管理職に相談する
後輩からの性暴力について、先輩に相談する
痴漢の犯人確保に周囲の人に協力を求める など
Document(証拠を残す)
その場を撮影・録音・メモを取るなどして、日時や場所が特定できる形で記録を残す方法
○すでに誰かが介入していて、安全が確保されている時に有効
道路標識など、場所がわかるものを一緒に記録できると良い。
記録したものは無断でSNSに公開したりせず、被害者に取り扱いの希望を確認すること
Delay(後からの対応)
その場では介入が難しかった場合に、後から被害者をサポートする方法
例)一緒に警察や、ワンストップ支援センターなどにいく
友人としてできるサポートはないか声をかける
被害を訴えたい場合の証拠集めを手助けする など
Active Bystanderの心構え
安全確保を第一に、複数で対応する、シミュレーションする
○「性暴力を許さない」一人ひとりのその思いが加害しにくい社会をつくる
性暴力しやすい社会が維持されているのは、
「うまくあしらうのが社会人だよ」と言われてきている。これは誰にとって良いのか。加害者にとって良い社会。
「見過ごさない」と思う人が多くなると、加害しにくくなる。
被害者を一人にさせない。寄り添ってくれる人がいるだけで、克服することできる。
説明「性暴力を許さない社会の実現に向けて 石川県の取組」
説明者 石川県女性相談支援センター 所長 福村 一
相談件数(令和3年度) 延べ347件
未成年や20代の若年層が多い。面識のある人から被害を受ける割合が多い。
○相談をしやすい体制と切れ目ない被害者支援の充実
パープルサポートいしかわの運営
相談(電話・面接/メール)心理的な支援(カウンセリング)支援のコーディネート
○性犯罪、性暴力の当事者にならない教育・啓発の推進
中学生、高校生へ出前講座
小学生・中学生・高校生・保護者 啓発リーフレットの配布
大学生 出前講座、パープルリボンツリーの設置
○女性などに対する暴力防止についての意識啓発
いしかわパープルリボンキャンペーン(11月の1ヶ月間)
対談「性暴力を見過ごさないためにできることは」
対談者 シオリーヌ、 県内学生:結城壱政さん、今井瑞季さん
司会 白崎あゆみ
閉会 石川県女性相談支援センター 所長 福村 一
「5つのD」実践してほしい。啓発を続けていきたい
*******************************
日本では性的同意が問われないので、
拒絶できない理由を被害者が証明する必要があるのだと。
性的同意が当たり前の社会になると良いと心から思った。
性暴力というとすごいことを想像するが
身近で起こる例を紹介されたときに、
今までは傍観者でいたのではないかと反省させられた。
「性暴力を許さない」社会をつくるためには
教育が必要だが、子どもだけでなく大人世代にも必要だ!
今まで培われたアンコンシャスバイアスを自覚し
「性」と向き合い、学び直しの必要があると強く思った。
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令和4年11月26日(土)13:30~16:00
石川県女性センター 2階大会議室
開会 石川県県民文化スポーツ部男女共同参画課 課長 森 晴美
基調講演「つくろう!性暴力を許さない社会~あなたの小さな一歩から~」
講師 シオリーヌ(大貫 詩織)氏 助産師/性教育YouTuber
○性暴力とは いつ、どこで、だれと、どんな関係を築くのか
決める権利はその人自身にある。
望まない性的な行為・言動は、性暴力
その人の持つ大切な権利を脅かす行為!!
○私たちのSRHR(セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ)
性と生殖に関する健康と権利
セクシュアル・ヘルス(性の健康)
性に関することについて心身ともに満たされ健康にいられること
その状態を社会的に認められていること
リプロダクティブ・ヘルス(生殖の健康)
妊娠したい人も妊娠したくない人も、産む・産まないに関心がない人でも
心身ともに満たされ健康にいられること。それを社会的に認められていること
セクシュアル・ライツ (性の権利)
性のあり方を、自分で決められる権利、自分の愛する人
自分のプライバシー性のあり方を自分の性的な行動を自分で決められる権利
リプロダクティブ・ライツ
産むか産まないか、いつ・何人子どもを持つかを自分で決める権利
十分な情報を得られ、生殖に関するすべてのことを自分で決められる権利
○私の体も、人生も、私だけのもの。
私の体や人生に関することを決める権利は、私にしかない。
○自分の尊厳が傷つけられそうなとき、
あなたにはいつでもNOと言う権利があることを忘れないで!
○一人一人の尊厳を守る「性的同意」
性的同意とは、性的なスキンシップを行う前に、
お互いの明確なYESを確認するカルチャー
◎同意を確認する責任はアクションを起こしたいと思った人にある
3つのポイント 対等な関係で、強制しない、毎回確認する
○行動する傍観者(Active Bystander)なろう! 「5つのD」
Direct(直接介入する)
直接介入して加害者に注意する方法
※自身の安全確保を最優先にする必要がある
例)痴漢に対して「やめてください」「お知り合いですか?」
上司などに「それはセクハラですよ」と注意する
飲み会などで「それは失礼だと思います」と伝える など
Distract(注意をそらす)
被害に遭っている人の知人のふりをしたり、関係ない話題を持ち出すことで
加害者の注意をそらし、被害を防ぐ方法
例)痴漢被害者に対して「○○さん、久しぶりです」
部下に対して「先日の案件について話していい?」
飲み会で飲み物をこぼす など
Delegate(第三者に助けを求める)
警察をはじめ、自分より力のある役割にいる人などの第三者や周囲に助けを求める方法
例)上司のせくはらを、さらに上の管理職に相談する
後輩からの性暴力について、先輩に相談する
痴漢の犯人確保に周囲の人に協力を求める など
Document(証拠を残す)
その場を撮影・録音・メモを取るなどして、日時や場所が特定できる形で記録を残す方法
○すでに誰かが介入していて、安全が確保されている時に有効
道路標識など、場所がわかるものを一緒に記録できると良い。
記録したものは無断でSNSに公開したりせず、被害者に取り扱いの希望を確認すること
Delay(後からの対応)
その場では介入が難しかった場合に、後から被害者をサポートする方法
例)一緒に警察や、ワンストップ支援センターなどにいく
友人としてできるサポートはないか声をかける
被害を訴えたい場合の証拠集めを手助けする など
Active Bystanderの心構え
安全確保を第一に、複数で対応する、シミュレーションする
○「性暴力を許さない」一人ひとりのその思いが加害しにくい社会をつくる
性暴力しやすい社会が維持されているのは、
「うまくあしらうのが社会人だよ」と言われてきている。これは誰にとって良いのか。加害者にとって良い社会。
「見過ごさない」と思う人が多くなると、加害しにくくなる。
被害者を一人にさせない。寄り添ってくれる人がいるだけで、克服することできる。
説明「性暴力を許さない社会の実現に向けて 石川県の取組」
説明者 石川県女性相談支援センター 所長 福村 一
相談件数(令和3年度) 延べ347件
未成年や20代の若年層が多い。面識のある人から被害を受ける割合が多い。
○相談をしやすい体制と切れ目ない被害者支援の充実
パープルサポートいしかわの運営
相談(電話・面接/メール)心理的な支援(カウンセリング)支援のコーディネート
○性犯罪、性暴力の当事者にならない教育・啓発の推進
中学生、高校生へ出前講座
小学生・中学生・高校生・保護者 啓発リーフレットの配布
大学生 出前講座、パープルリボンツリーの設置
○女性などに対する暴力防止についての意識啓発
いしかわパープルリボンキャンペーン(11月の1ヶ月間)
対談「性暴力を見過ごさないためにできることは」
対談者 シオリーヌ、 県内学生:結城壱政さん、今井瑞季さん
司会 白崎あゆみ
閉会 石川県女性相談支援センター 所長 福村 一
「5つのD」実践してほしい。啓発を続けていきたい
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日本では性的同意が問われないので、
拒絶できない理由を被害者が証明する必要があるのだと。
性的同意が当たり前の社会になると良いと心から思った。
性暴力というとすごいことを想像するが
身近で起こる例を紹介されたときに、
今までは傍観者でいたのではないかと反省させられた。
「性暴力を許さない」社会をつくるためには
教育が必要だが、子どもだけでなく大人世代にも必要だ!
今まで培われたアンコンシャスバイアスを自覚し
「性」と向き合い、学び直しの必要があると強く思った。
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