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映画「クイーン」

2007-04-29 23:36:56 | 映画
原題:THE QUEEN
製作年度:2006年
上映時間:104分
監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ヘレン・ミレン/マイケル・シーン/ジェームズ・クロムウェル
シルヴィア・シムズ/アレックス・ジェニングス/ヘレン・マックロリー

1997年8月31日にパパラッチに追われパリで交通事故死したダイアナ元妃。王室の一員でなくなった彼女の葬儀
や扱いを巡り国民には冷淡ともとれる英国王室の対応に批判が生まれ、伝統と格式にのっとった王室の
在りかたに苦悩するエリザベス二世女王を描く衝撃作品。
ヘレン・ミレンが見事アカデミー主演女優賞を取りました。
もっと風刺的な作品かと思いましたが、時代の波の中でゆれる英国王室への親愛の眼差しも深く感じる作品でした。
どちらかというと当選したばかりの若き革新首相トニー・ブレア氏が批判に晒される女王と王室を擁護しようと奔走する様子がよく描かれていて、10年後の現在、苦境に立つ彼への風刺を強く感じました。
「あるとき、急に批判の対象とされるのよ」という女王の言葉が風刺的に響きます。
そして、これからどんな改革を行うのかとの女王の問いに、学校教育制度について・・・と話が続きエンディングへ行くわけですが、その学校制度の大変革が現在にもたらしている問題(現地ではこれで論争が起きています)を匂わせていたり。
ブレアの辞任が近い今の公開が、なんとも考えさせられます。
ヘレン・ミレンの女王像が、真実のものとは思いませんが、彼女のこれまでの生き方、これからの生き方、家族への愛と女王としての立場の中で繊細に動く感情が見事でした。
これからも連綿と続いて欲しい、英国王室の姿を少し想像できるような気がしました。
そして美しいクイーンズ・イングリッシュと英国の歴史と伝統を、この映画で楽しむべきだと思います。

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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こちらにも・・・ (ミチ)
2007-05-08 23:33:27
英国留学経験がおありのしのさんですから、きっとこの映画に対しても思い込みがあったのではないかと推察いたします。
女王役のヘレン・ミレンの英語は完璧なクィーンズイングリッシュでしたか?
仕草や体型まで似せていたのですから、きっと発音や喋り方もすべてソックリになるよう研究したのでしょうね~。
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>ミチ さま (管理人)
2007-05-12 16:36:43
こちらもTB&コメントありがとうございます☆
ヘレン・ミレンの英語、ほんとに美しかったですよv
ブレア首相の英語発音も本人に似ていましたしね。
物真似は極めると芸術になるというのがよくわかる映画でした。
留学時のことたくさん思い出させて頂きました(^-^)
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