teeter-totter

志野の映画やTVや本や旅行や美味しいモノに関する与太話。
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映画「スーパーマン・リターンズ」

2006-08-22 23:45:02 | 映画
2006年8月19日公開
ジャンル:アクション
製作年:2006年
製作国:アメリカ
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督・製作:ブライアン・シンガー
脚本:マイケル・ドアティー/ダン・ハリス
出演:ブランドン・ラウス/ケイト・ボスワース
ケビン・スペイシー/ジェイムズ・マーズデ

Welcome back Superman!!!!!!!

「クリストファー・リーブ夫妻に捧げる」新たなスーパーマンが帰ってきました!

「ビヨンドtheシー」カップルがスーパーヒーローの宿敵レックス・ルーサーとスーパーヒーローの永遠の恋人ロイス・レインとなって登場!・・・え?そこがポイントじゃないって?・・・でもすごく気になったんで(笑)。
リターンズなんで、子供にはやっぱり「スーパーマン」1作目から見て欲しいですが。先日の第1作TV放映はかぶり付きで見てました。
私の映画人生、スーパーマンから始まったと言っても過言ではないので。(人生一番最初に映画館で見た映画。字幕も読めなくて寝てたらしいけど。家の誰も幼児が字幕を読めないことに気づかないってどうよ!)
とにかくマーサじゃないけどまさに「Welcome back!!!」という嬉しさ。
たとえタイプライターがなくなってハイテク満載になってもデイリー・プラネット社は永遠です。考えたらPCも携帯もない時代だったんだもんね・・・タイプライターに無線に電話ボックスですよ。何処でクラークは着替えるんかなーと思ったら走りながらだったり、エレベーターの中でした。今や電話ボックス探すのも大変だもんな。
永遠のヒロイン、ロイス・レインが子持ちのキャリア・ウーマンになってるあたりが現実的・・・。子供がどんな風に大きくなるのか気になるところですが、やっぱりクラークの活躍もっと見たいしなー。
色んな意味で現代的になっていたリターンズですが、考えてみたら、メガネのヘタレ男子、クラーク・ケントって今旬なのでは(笑)?それとも元祖なのか。ロイス・レインはやっぱり未だに煙草を吸いつつも屋上で、キャリア仕様スーツでなくふんわりスカートな辺りなど時代って変わるなあと思いました。きっと産休・育休・フレックスタイムも充実してるんでしょう(笑)。正義とアメリカの象徴だったスーパーマンも、アメリカという言葉を口にしなくなったりと、いろんなことが様変わりしたこの二十年です。
それでも空を飛んだり、飛行機を止めたり、超人的な力を見せる我らがヒーロー・スーパーマンは永遠不滅です!
嬉しかったのは、ジョー=エルがそのままマーロン・ブランドの映像だったこと!
ブライアン・シンガー監督のオリジナルへの愛がいっぱい詰まった作品でした。彼には「ユージョアル・サスペクツ」という大好きな傑作があるのですが、また違ったシンガー作品に出逢えた嬉しさもありますね。
コメント (2)
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映画「ゲド戦記」

2006-08-22 23:06:08 | 映画
2006年7月29日公開
ジャンル:アニメ
製作年:2006年
製作国:日本
配給:東宝
原作:アーシュラ・K.ル=グウィン
監督:宮崎吾朗
音楽:寺嶋民哉
声の出演:岡田准一/菅原文太
手嶌葵/田中裕子/香川照之

この夏のアニメ話題作と言えば「ゲド戦記」「ブレイブ・ストーリー」「時をかける少女」。軍配は「時かけ」に上がったようです(どの批評も絶賛!見たいけど、大阪ではすでに一日二回上映になっているの~/涙)。
しかし何より話題が先行したのは、宮崎駿の長男・五朗氏の監督デビュー作ということで、話題を呼んだ世界三大ファンタジーで映画化されていなかった最後の一つであるル=グウィン原作の「ゲド戦記」。
宮崎駿監督が映画化を夢見ていた作品ということで、なんで息子が!?との思いがあり話題ばかりが先行するのも心配でした。だから珍しく前売券まで買ってたのに今頃まで見に行く勇気がなかった。
で、ようやく見に行けたワケですが。
思っていたよりも良くできていました!映画単体としては長い作品をまとめた説明不足はあるけれど、これが五朗さんの監督デビュー作なら、今後がすごく楽しみじゃない?と。
映画はゲド戦記の第3作目をクローズアップしてあって父王を殺してしまいそんな自分の影に怯えるエンラッドの王子・アレンの成長物語となっているので、肝心の大賢人ゲド(ハイタカ)の活躍は「原作を読め!」と言わんばかりに小出しです。セリフの端々とかにチラッと。しかしこの小出しにされるのが却って良かったというか。菅原文太のハイタカが渋くて素敵で、初め岡田アレンを目当てに行ったはずなのに、結局ずっとハイタカに惚れ惚れしてました。だから過去が小出しにされると、いったいこの人はどんな人生を生きて来たんだろうと気になって気になって。大賢人なのに農作業とか手伝っちゃったり、うなされるアレンを心配したり、何気ない仕草になんだこの格好いいおっさんは!!といちいち思わされてました(笑)。魔法を使って大活躍、なんて全然しないのもまた、自分で自分に立ち向かうしかないアレンのため、とも取れるような包容力ある態度。めちゃめちゃイイ男なんですけど!しかもテナーとの関係も気になる・・・アチュアンの墓所での過去とか。テナーとハイタカの微妙な関係がはっきり言ってアレンとテルーより気になりましたよ。クモに「大賢人が女の元に通うとは」とか言われるのがまた(笑)。この二人の元々の話も知りたい。
アレンは殴られるは繋がれるは悪夢にうなされるは、ヒロイン要素満載(笑)。でも彼の心の弱さはすごく共感してしまった。「死ぬなら生きている意味があるのか」って、誰でも通る道ですよねー。私は未だにそこら辺でうろうろしてるけど。
「生きること」の本当の意味が解らなくなった現代への問いとしては、すごくストレートで真正面からの問いかけだなあと思います。テルーやハイタカのセリフをよく噛み締めたい。
光であったアレンの心が影となり、ただ身体を追うしかなくなったとテルーに告白するシーンはすごく好きです。「父さん・・・」と言いながら剣を撫でるアレンが、お父さんのこと好きだったんだなーと。
テルーの唄のくだりで全部唄い切るのは冗長だったと思うけど、全体の演出は初初しく悪くはなかったと思います。
出来る事なら、ハイタカの話を是非このキャストで描いて欲しいくらいなのですが・・・。まずは原作を手にとってみたいと思います。そのうち。五朗監督が言いたかったのは、「原作すごく良いの!だから映画見たら読んで!」ってことじゃないかと(笑)。
挿入歌が谷山浩子で主題歌が新居昭乃ときたら、良いに決まってますね!「ゲド戦記歌集」欲しい~。「テルーの唄」ばかり話題になってますが「時の歌」もすごく良いですよね。そして作曲の寺嶋民哉さん大好き!「半落ち」の作曲って言ったらわかるでしょうか。私の中では「イグアナの娘」(1996年テレビ朝日)なんですけどね。
そんなわけで、ゲドにしてやられちゃった私の「ゲド戦記」観賞でした。
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