Vegi3さんが、あるファミレスでマクロビオティック・ディナーをやっている、という記事を掲載していました。しかし、このマクロビオティック・フェア、肉みそ、ホタテ、あさり、ちりめん、ミンチなど、マクロビオティックの教えからすると疑わしい食品を使用しているそうです。この記事を読んでわたしに浮かんだ言葉が、「co-optation」。大きな組織に反対する少数派を、大きな組織が吸収してしまう、という意味です。元々、多数派の食志向に対して異議を唱える形で発達したマクロビオティック。少数派に属するマクロを、多数派に属するファミレス・チェーンが利用している・・・。このような過程を経て、今ではまだ「異端」だといえるマクロが、そのうち多数派に属するようになるのでしょうか?テレビでアイドルが、「わたし、マクロ実践してます」なんて言ったりして。実際食べてるものは、マクロ本来の教えから、かなりかけ離れてたりするんでしょうが・・・。
巨大な食産業が、少数派の食志向を取り込むこの「co-optation」。1970年代と80年代のアメリカでも、活発に行われたようです。例えば、今では大手スーパーの食品売り場でもよく目にする「natural」。食産業は、この言葉を肯定的な意味で宣伝に利用しています。日本でも、「ナチュラル」や「自然」という言葉は、いい意味で使用されているはず。この「natural」、元々(1970年台初頭まで?)は自然食品店でしか使われていなかったそうです。当時の農務省長官が、「化学肥料や薬品を使わないと、食糧生産量ががた落ちし、多くのアメリカ国民が飢えるだろう」と発言したし、アメリカ食産業は、自然食品も「natural」という言葉自体も、快く思っていなかったようです(まだまだ科学万能だと思ってた?)。「organic」に関しても、「有機農業をまともにやったら、食品が値上がりし、貧困を増長する」みたいことを、専門家が発言していたようです。
しかし、政府や科学者が何と言おうと、自然食品や有機栽培品の人気は徐々に高まってきます。その人気を、食産業がただ指を咥えてみているわけはなく、積極的にこれらの言葉を宣伝に利用し始めます。なかには、「えっ!これをナチュラルだと言っていいんカイ!?」と思うような食品が、日本でも多数出回っていることは、みなさんもご承知の通り。ちょっと意味が違うかもしれないけれど、牛乳も入っているラテを、「豆乳入りラテ」だと宣伝されても、ビーガンは困ってしまいます。マクロにしろ、豆乳にしろ、元々少数派の領域にあった食品を、大手が自分たちが都合の良いように取り入れて、都合の良いように宣伝する・・・。マクロビオティックが、日本社会でどのような地位を今後築いていくのか、楽しみではありますが。
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巨大な食産業が、少数派の食志向を取り込むこの「co-optation」。1970年代と80年代のアメリカでも、活発に行われたようです。例えば、今では大手スーパーの食品売り場でもよく目にする「natural」。食産業は、この言葉を肯定的な意味で宣伝に利用しています。日本でも、「ナチュラル」や「自然」という言葉は、いい意味で使用されているはず。この「natural」、元々(1970年台初頭まで?)は自然食品店でしか使われていなかったそうです。当時の農務省長官が、「化学肥料や薬品を使わないと、食糧生産量ががた落ちし、多くのアメリカ国民が飢えるだろう」と発言したし、アメリカ食産業は、自然食品も「natural」という言葉自体も、快く思っていなかったようです(まだまだ科学万能だと思ってた?)。「organic」に関しても、「有機農業をまともにやったら、食品が値上がりし、貧困を増長する」みたいことを、専門家が発言していたようです。
しかし、政府や科学者が何と言おうと、自然食品や有機栽培品の人気は徐々に高まってきます。その人気を、食産業がただ指を咥えてみているわけはなく、積極的にこれらの言葉を宣伝に利用し始めます。なかには、「えっ!これをナチュラルだと言っていいんカイ!?」と思うような食品が、日本でも多数出回っていることは、みなさんもご承知の通り。ちょっと意味が違うかもしれないけれど、牛乳も入っているラテを、「豆乳入りラテ」だと宣伝されても、ビーガンは困ってしまいます。マクロにしろ、豆乳にしろ、元々少数派の領域にあった食品を、大手が自分たちが都合の良いように取り入れて、都合の良いように宣伝する・・・。マクロビオティックが、日本社会でどのような地位を今後築いていくのか、楽しみではありますが。
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「マクロ実践してます」って言ってますね。
よく聞きます。
「LOHAS」流行ってますからね~。
宣伝されているコトは必ずしも正しいことではないですよね。
間違ってもいないけれど。
洗剤なんかによく「除菌プラス」とか書いてますが
実際の除菌効果はごくわずかだとか。
しっかりと正しく表示するコトを義務付けて欲しいですね。
その中で「これは身体に悪い物が入ってるけど、安いから良いや」って言う人と
「ちょっと高いけど、身体に良いから良いや」って言う人と
分かれてくると思うんです。
どちらを選ぼうが
その人の選択の自由なんだから
好きな方を選べば良いんです。
ただ、正しく表示されていないが為に「好きな方を選ぶ」と言う事が出来ないのは辛いですね。
表示は紛らわしいのが多いですよね。「国産大豆使用」というのは、外国産も混じってるってことですからね。「国産大豆100%使用」なら文字通りのようですが。
しんのすけさんは文章がうまいなあ。
私の言いたいことでもあるんですよ。
豆乳なんとか・・にも乳製品がはいってたりで
がっくりです。
ただイソフラボンが欲しかっただけなんですかねえ。
Vegi3さん、褒めてくださって嬉しいですが、わたしは、アメリカ食産業における「cooption」についての本を持っているので。このコンセプトをたまたま知っているので書けました。