二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

最近、小さい お子さまのご来院が多いよ! 小児はり

2011年02月12日 | 小児はり
最近、よく小さいお子さまが、はり治療を受けに、新患として続けてご来院されています。

はり治療と言っても、7mmくらいの短い鍼、あるいは「イチョウの葉っぱ」の形をしたものを使って皮膚をこする程度の刺激であって、ほとんど刺すことはありません。

だ・け・ど~ そんな刺激だけでよく効果が出るのです。

よく言われているのが、皮膚に刺激を与えることによって自律神経が調整されるために、はり治療で効果が出ると言われています。皮膚自体がもともと受精卵から胎児へ成長する時に、外胚葉、中胚葉、内胚葉と体の発達する場所によって分割していくわけですが、皮膚は脳や脊髄と同様、外胚葉から発生するのです。

ということを考えると、皮膚の刺激は自律神経だけではなく、脳脊髄の中で何らかの刺激が加わり、自律神経以外にも効果の出る経路があるのかもしれませんね。予測ですが

この「小児はり」大阪では昔から盛んであり、小さいころから鍼や灸をやることが習慣になっているようです。金沢にはそのような習慣は聞いたことはありませんね。

だいたい小児鍼は1ヶ月~12歳までとされているようです。

当院へ来院されている、または最近続けて来院されているお子さまの年齢は、9ヶ月~9歳(小学校4年生)です。少年野球やサッカー、ミニバスケットなどで来院する小学生には基本、小児はり を行い、そこに局所の処置に関しては鍼を打つことになりますが…

鍼をさする場所は、手足とお腹、背中、のど周辺(鎖骨のところも)、必要であれば頭に行います。とくに背部を私は重視しています。
治療時間は、5分~7分くらいです。

気持ちよく、心地いい刺激です。実際、慣れてくると自分からベッドに上がってきます。寝てしまうこともあります。

症状は、疳虫(かんむし)、夜泣き、おねしょ、喘息、風邪、便秘、寝付かない、夜よく目を覚ます…などなどです。

治療回数の目安は3~5回くらいですかね。症状の程度にもより、喘息などアレルギーの場合は、もう少し長くかかったり、定期的に来て頂くことになりますけどね。

喘息で通っていた6歳の男の子は、5回の治療で薬の服用がなくてもいいくらいに咳が改善。この子はアイスクリームを頻繁に食べていたので、それを「アイスを食べるのやめると、咳なおるよ~」って言ったところ、自分からアイスをやめたのも効果的だったかも。アイスクリーム消費ナンバーワンの金沢市としては気をつけておくことでもあるでしょう。胃腸や扁桃を冷やさないのが健康の秘訣なのは子どもでも、大人でもいっしょです

最近では、10ヶ月のお子さまで、疳虫が激しく、発狂するように泣いたり、夜すぐ目をさまし、泣き、またすぐ目を覚ますのを改善して欲しいということでしたが、3回ほどで眉間の青い筋(静脈)が消え、夜は目は覚ますけど、すぐ泣きやみ、すぐ眠るようになった。助かっていますということでした。

小学校2年生で、当院へちょこちょこ、風邪の症状で「小児はり」を受けに来院されるお子さまは、なんと不妊症の鍼灸治療で、当院に始めてご来院された患者さまがご出産されたお子さまなので~す。 有り難いことです。

それと育児するお母さまたちも、お疲れのご様子です。子どもはお母さんの心身の状態を敏感に察知します。お子さまを「小児はり」する傍ら、時間があればお母さんのほうも、サッと治療したいのですが、小さいギャングがそれを許してくれない時もありますし、私も忙しくて時間がとれない場合もあります。
お母さんたちも、育児で疲れていたり、いろんな悩みや心配など心身の疲労があろうかと思いますので、お母さん、あるいはお父さんにも鍼治療を受けて頂けば、家族の笑顔もたくさんになり、お子さまも落ち着いてくるのではないでしょうか。

お子さまの、病気ではないが上記のような症状が出ている場合や、元気がない時などなど、お子さまの健康調整に「小児はり」は効果があります。また、刺さない鍼ですから感染症などの心配もまったくいりません。

何でも、お子さまの健康のことで、お悩みの方、「小児はり」を受けたいという方は、是非、一度ご来院くださいませ。

子どもの笑顔と健康は、この世の宝ですね

二葉鍼灸療院 田中良和

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