二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

ホスタビリティ(おもてなしの心)

2009年11月16日 | 経営って何?!
最近、経営関連の書には必ずと言っていいほど”ホスタビリティ(おもてなしの心)という言葉が出てきます。いつも感じることは「新しい言葉だけど、新しくないよね」ということです。

昔から、人の事を思いやる、気をつかう、相手の心を察する、などは日本人が大切にしてきた文化であったと思います。江戸末期、黒船が渡来して以降、明治維新、数々の大戦を経るごとに、日本も近代化し、いつの間にか市場原理主義や自己の利益優先など、他者を考えず自己本位な考えが蔓延した結果、現在のような社会となっています。経済活動が全てではないと思いますが、そのウエイトは大きいと感じます。
この思想が人がステップアップするために必要なものであったとするなら、反省し考え、自分の仕事を見つめることが大切なのでしょうね。そんなことから、経営の書にも、”古き良き日本”のおもてなしの心=ホスタビリティということがクローズアップされてきているのだと感じますね

≪お客様に対して、心からのおもてなしができるかどうか。それは普段の心の立ち位置しだいではないでしょうか。優秀なホテルマンは、制服を着た瞬間からホスタビリティを発揮するわけではありません。相手を喜ばせたいという気持は、あくまでも日常生活の心の立ち位置の延長線上にあるもの。仕事の時間なのだから急に相手のことを考えろと言っても、そう簡単にできることではないはずです。≫

『サービスを超える瞬間 実例・実践編』  高野 登 監修


高野 登さんは、あの有名なザ・リッツ・カールトン・ホテルの日本支社長です。何が有名かというと、宿泊されたお客様に喜んで頂くためのサービス、お客様が満足して過ごして頂くための心のこもったおもてなし、お客様のして欲しいことを迅速に、かつ先を読んでサービスする精神、そのようなパーソナル・サービスが人々に感動を呼んでいるようです。
私は体験したことがないので、今度、勉強にもなるので泊りに行きたいなと思っているんですがね。

「心の立ち位置」…いつもお客様(患者様)のこと考え、いつも自分の仕事に対する誇りを持って行動するということだと思います。とくに私たちの仕事は、患者様を鍼灸治療によって身体が健康になるように治療し、豊かで楽しい人生を送って頂くためにあります。ですから、「どうしたら楽になるだろうか」「何が一番最適な治療法なのか」「これは医師に診察してもらったほうがいいのでは」「この治療法、対応で良かったか」「気分よく帰って頂けたのか」あげればきりがありませんが、反省し、改善し、熟慮することは山ほどあります。

常に患者様の身体を心をみつめ、この仕事に誇りを持ち毎日を過ごしていきたいですね。そのようなことを思っていると、意外に臨床現場以外の日常生活の中でヒントが見つかったり、発見があったりもするんです

日本人の古き良き心を大切に、形あるものにウエイトを置き忘れ去られた大切な精神文化を思い出し、生活に活かしていく時期にきているのでしょう。

さて、今日も心新たに、日々の出会いを大切に、一日を全力で突っ走りますぞ 

二葉鍼灸療院 田中良和

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2 コメント

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高野さん (宥伽)
2009-11-17 23:18:40
先日、後輩達が参加させていただいたセミナーに高野さんが講師としていらしていたそうで、先生の書かれた内容をお話ししていかれて、後輩達の心にホスピタリティなるものが何なのか、少し刻まれたようです。
最近、このことに限らず、高野さんの話題がいろんな方達の口を通して聞きます。
きっと、今のわたしたちが顧客として受けたいサービスでもあり、接客業をしている人達からすると提供してみたサービスでもあるのかな?と思いました。
わたしの職業上ではお金をかけて先回りをしたサービスというところでは実行できませんが、心の部分で見習い、お客様のお気持ちになって行動できることはいろいろあるんじゃないかと感じています。
先生もご自身のお仕事をしていく上でいろいろお考えでらっしゃるんですね^^あったかい気持ち、いいなぁって思いますし、わたしはそういったあったかい人達とこれからもお付き合いを続けて行けたらなぁって思います。
お久~ですね (二葉院長)
2009-11-18 09:06:14
宥伽さん

コメントありがとうございます。
ほ~高野さんのお話を聞いてきたのですか~。羨ましいですね。ザ・リッツ・カールトン・ホテルの経営方針や顧客サービスは、いろんなところで話題になってますね。

最近、暗いニュースが多いですよね。世界でも、日本でも、社会でも、家庭でも、学校でも、大切な心を忘れて、物質や我欲が蔓延しそれがあたかも社会通念のようになっていることが多くあります。

高野さんのところが行っているサービスは、すごく当たり前のことなんだけど、そこに気づくか気づかないかというところだと感じるし、その背中の痒い部分をそっと掻いてくれるようなことなんだろうと思います。だから人は心の琴線に触れられ、感動以上の感動を生むのだろうと思います。仕事だけではなく、世の中に「今」必要とされていることなんでしょうね。それを仕事で体現しているところが見習わないといけないところですよね。

私の仕事は特に人間対人間であって、肌を触れるわけですから余計に人間性や人間力、そして心の温かい所を磨いていかないといけません。これは宿命みたいなもんですかね。
何か少しこそばゆいですが(笑)どうも、どうも、こちらこそこれからもヨロシクです!

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