二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

徳川家康 ・・・ 遺訓

2009年04月22日 | 言葉のちから 心のちから
徳川家康はご存じ、江戸幕府を開いた人物です。

江戸時代は日本に事実上初めて出現した強力な全国政権であって、二百六十五年にわたる長期政権が続き、なおかつ平和を維持して豊かな文化が築かれました。

他のアジア、欧米諸国の専制政治とはまったく異なった性格の時代だったようです。

この文化の中、現代に繋がる組織の在り方や理念、洗練した経済社会を発展させた大変ユニークな時代でした。
西欧の歴史学者は江戸時代のことを「トクガワ・ジャパン」「パスク・トクガワーナ」(徳川の平和)とも呼んでいるそうです。

開祖、徳川家康が残した遺訓の中の最も有名であるのが、

「人の一生は重荷を負ふて遠き道を行くが如し。急ぐべからず。不自由を常とおもへば不足なし。心に望み起こらば困窮したる時を思ひ出すべし。堪忍は無事長久の基。怒りは敵と思へ。勝つことを知りて負くることを知らざれば害その身にいたる。おのれを責めて人を責むるな。及ばざるは過ぎたるに勝れり」

『江戸の遺伝子』 徳川恒孝 著


世界に類を見ない、平和で熟成された文化が築かれた江戸時代、人生に対する考え方、捉え方など、心の在り方なども熟成されていったのでしょう。トップが高貴な思想を持ち、万民がそれを理解できれば、素晴らしい国家や組織ができあがるということなのでしょうかね。

エジプト考古学の吉村作治先生によると、江戸と同じ約三百年間、15代の王が平和を守り続けた時代がエジプトにもあったそうです。それは、プトレマイオス王朝(紀元前三〇五~前三〇)であり、最後の王が、あの絶世の美女と言われているクレオパトラ女王でした。

政治も、経済も、生活も、手本や明るい未来への鍵は”平和で熟成された文化を築いた江戸時代”にあるのかもしれません。グローバル世界もいいですが、自分たちの足元である、正しい歴史を振り返ることも大切ですね

二葉鍼灸療院 田中良和

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