二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

西郷隆盛の思い 福沢諭吉の思い

2009年02月13日 | 言葉のちから 心のちから
政治家や官僚は何のために存在するのでしょうか。司法、行政、立法は誰のために行われるのでしょうか

世界で、日本で、社会や政治、経済、文化が混迷を来しています。悲惨と言っても過言ではないほどに乱れています。昨今では国を動かす人たちの悲しいニュースが多々報道されます。何を見て、何に信念を持ち、誰のために仕事をしているのでしょうか。

≪天は自ら万民の世話ができないから天子を立て、天子も自分だけではできないから諸侯に命じて人民を安堵させようとする。諸侯も同じく有司に命じる。そのすべては万民のためであるから、役人は万民の涙苦を自分の涙苦とし、万民の歓楽を歓楽とし、日々天意にそむかず報いるところがあるべきで、この天意に背けば天罰が降るはずだ≫

≪万民の心がすなわち天の心であり、民心を一つにして立てるのが天意に従うということだ≫

≪福沢諭吉は『学問のすすめ』で言う。

現代の学校といい工業といい陸海軍といいみな文明の形のみだ。大切なのは、それらを生み出す無形の文明の精神、すなわち人民独立の気力である。しかも日本の社会のさまを見ると、政府が天降りに与える文明の形に酔うだけで、人々は少しも自主的に受けとめていない。人民独立の気力なくば、文明の形を作るも無用の長物であり、反って民心を退縮させるだけだ(要意)≫

『西郷隆盛の思想』 上田 滋 著


何事も上に立ち、あるいは代表となり様々な組織を動かしていく時の基本的な心の在りようを西郷さんは言っているのだと思います。現代社会ではあまりにも忘れ去られていることではないでしょうか。

また、福沢さんは、これを受ける人民もしっかりと何が正しいか判断し、自分に力をつけること、自律することの大切さを言っているのだと思います。形だけで中身(精神)が伴っていなければ、自己の成長は望めないと思います。

郵政民営化、後期高齢者医療制度、司法制度改革、道路公団民営化、最近、起きていることは国民が無知であったため、その先頭で日本を代表して政治を行ってきた人たちによって引き起こされたことです。これらには全て表向きとは違った目的が秘められているようです。世界においてもしかり、9・11テロ、各地での様々な紛争、世界的恐慌、皆人為的に操作されている所が多々あるようです。

現代は大量の情報を得ることができますが、自分の信念、直感に照らし合わせ、自分の責任で、その情報から知恵を絞りだし、人生を歩むことが大切だと思います。

西郷さんも、福沢さんも、時代が流れても、変化しても、変わらない何かを掴んでいたのではないでしょうか。一人一人が他人を労わる優しさ、自分の信念から生まれる情熱、皆”つながり”の中で生きており全ての人に価値があるということなど、変化の激しい時だからこそ、変化しながら、変化してはいけない芯を持つことも必要なのかもしれません。

二葉鍼灸療院 田中良和

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