二葉鍼灸療院 院長のドタバタ活動日記

私が日頃行っている活動や、日々の鍼灸臨床で感じたことなどを綴っていきたいと思います。

第61回全日本実業団バドミントン選手権大会 金沢大会 トレーナー活動

2011年07月15日 | バドミントン
6月29日(水)~7月3日(日)に行われた、第61回全日本実業団バドミントン選手権大会金沢大会へ、石川県スポーツトレーナー連絡協議会(IST)のトレーナー活動として参加しました。

ISTの北山会長がバドミントンとの繋がりが強いこともあり、今年のトレーナー活動として、実業団バドミントン大会での活動が可能となりました。6月29日~7月3日の5日間、IST理事と一定のトレーナー講習を受けて、スポーツトレーナーとして活動が可能な認定会員(講習免除者)とで、午前と午後に別れ、常時2~3名体制でトレーナー活動をさせて頂いたのでした。

私は、7月1日(金)、一日診療を臨時休診させて頂き、トレーナー活動に参加しました。


 午前中、一緒に活動を行った島田先生(理学療法士&石川ブルースパークストレーナー〈バスケ〉)


 受付


 活動ブース

バドミントンというと、遊び程度にやったことがあるくらいだし、テレビでもそうめったに見ない競技でした。事前に、急性のケガはほとんどなく、膝、足首など下半身が中心で、腰や肩など慢性疲労的な状態が多いだろうと打ち合わせの時に聞いていました。確かに腰から下半身にかけての訴えが多かったですね。


 練習風景

試合や練習を少し見学したのですが本当に激しく、スピーディーな競技なんだなと改めて自覚しました。これは膝や足関節に負担が大きいなというのが一見して理解できます。私は野球はいつも現場に見に行きます。そう教えられましたし、実際、選手一人一人動きが違います。「こんな動きしてるんだね」「だから、ここが痛くなるんだ」「そしたら、こうすればいいんじゃないの」と見てるとイメージが湧いてくるわけです。現場でトレーナー活動ができるというのは本当にありがたく、勉強になります。


 試合風景 ~1~


 試合風景 ~2~


 試合風景 ~3~


それに実業団ともなれば、レベルも高く、皆さんよく練習されている体をしていました。チームとしてトレーナーが帯同してきている所は少なかったですね。ただ今回は帯同していないだけで、それぞれトレーナーが存在するチームもあるようでした。トレーナーがいないチームもあります。会社事情というのもありますから。

この大会は、男子が147チーム、女子が35チームがエントリーして行われました。ISTトレーナーブースでの活動が一番忙しかったのは、大会2日目で、予選が行われているときでした。このブース、講習会のとこでもお話したように、理学療法士、柔道整復師、鍼灸師、あん摩・マッサージ・指圧師、日体協公認ATが一緒に活動しているところがミソなのです。

鍼治療あり、運動療法あり、テーピングあり、運動指導あり、応急処置あり、マッサージあり、選手の皆様には様々なケア方法で適切な処置をすることが可能なので~す。


 お昼に一緒に活動した鍼灸マッサージ師会 宮川先生と見学の針灸師会 大内先生

それぞれの技術を活かして、選手をケアするということですね。今回は、ドクターがいることはなかったのですが、スポーツドクターもこれから一緒に活動する場合も出てくるわけです。理学療法士の方の体の構造や運動方法、ストレッチなどの的確な指導や、柔道整復師の方の芸術的なテーピングの仕方などなど、これこそ本当に資質向上の場だな~と思いましたね。


 午後に一緒に活動した針灸師会の中村先生
 トレーナー活動、撤収の午後7時過ぎまでお疲れ様でした~

今回のトレーナー活動では、予選から勝ち進んだチームに利用率が高かったと思われます。トレーナーがいない、あるいは、帯同していないケースです。そのようなチームの皆さんには、「このブースがなかったら、ここまで試合ができませんでした」「こんなブースがあってくれて、たいへん有難い」という声が多かったです。大会本部からも、なかなか好評であったとの報告を受けました。




 ケアの風景、「ACT SAIKYO」という山口県のチームです。他の選手も利用して頂きました
 「ブログにのせていいですか」というお願いに、快く「オッケー」して頂きました
 ちなみに「ACT SAIKYO」は予選から勝ち上がりベスト8でした。
 男子の「宇部興産」(山口県)の選手の皆さまも多くご利用頂きました。こちらも予選から勝ち上がり、初のベスト8でした


最初の活動としては、いい出だし、いい出航となったと感じます。

次のトレーナー活動は、9月に開催されるスポーツマスターズ2011石川大会のバドミントン競技です。バドミントンの体の動きがなんとなく理解できましたので、次回までにしっかり勉強して、次の活動にレベルアップして臨みたいと思ってます

大会関係者の皆さま、ブースをご利用頂きました選手の皆さま、ありがとうございます


二葉鍼灸療院 田中良和
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平滑筋と鍼灸医学3 平成23年 7月 東洋医学研究所コラム

2011年07月15日 | 東洋医学研究所 コラム
ブログの更新が遅れています。これからも書くことがたくさんありますので、今日一気に更新しようかな~と思ってます

東洋医学研究所のコラムが更新されました

 『平滑筋と鍼灸医学3』 

      東洋医学研究所グループ 福田鍼灸院(豊田市) 院長  福田裕康 先生

『平滑筋と鍼灸医学3』 研究所コラムはこちらをクリック!


7月のコラム担当は豊田市の稲武で開業する福田先生。福田先生は名古屋市立大学の生理学教室で血管平滑筋の作用について研究しています。福田先生、違ったら言ってくださいね。

さて、平滑筋と言われてと思う方は多いと思いますが、手を動かしたり運動する筋肉が骨格筋というものです。また心臓を動かす筋肉を心筋と言います。そして、自分の意思ではなく、自動的に動く筋肉、たとえば血管の収縮だったり、胃や腸の蠕動運動であったり、意識しないで働く内臓の筋肉を平滑筋と言います。筋肉はこの3種類に大別されます。

鍼治療をすると、胃や腸が動いたりしますが、これは鍼治療が自律神経を介して反応しているサインであり、鍼灸治療が体表に刺激を与えているにも関わらず内臓が良くなったりするのは、最終的な効果器としての平滑筋というものが考えられなくもありません。そこに刺激を及ぼすことのできる鍼灸治療こそが、昔から内科として伝承されてきた鍼灸医学に繋がっていくのかもしれません。

筋疲労という観点も書いてあります。結論は内臓などの運動をつかさどる平滑筋は疲れない、疲れにくいよいうです。疲労についてはいろいろ原因について言われているのですが、私の考えとしては、常に動いている筋肉にはミトコンドリアがたっぷりあると思いますが、そこから出る活性酸素を血圧維持のために上手く使っていることも分かっていますので、スカベンジャー酵素などもたくさんあり、それがエネルギーを有効に使うことに繋がり、疲労しづらいのかな~などと考えております。あくまでの私の妄想ですがね。

鍼灸治療がどうして効くのか、また、鍼灸治療は整形外科的疾患だけでなく、生活習慣病はじめ内科的疾患にも効果を及ぼすのはなぜなのかということを考える際には、このような視点も必要なのだと感じます。

今回のコラムは、生活自体には利用できないかもしれませんが、からだの豆知識として覚えておいてくださいね。
ぜひ、東洋医学研究所コラムをご覧になってくださいな


二葉鍼灸療院 田中良和
コメント (2)
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