新木場事件を繰り返さない

 2006年7月に起こったこの強盗傷害事件を繰り返さないように市民や専門家と行政が協力できるよう要望活動をします。

要望書を提出してきました。

2006年09月27日 06時25分55秒 | 要望書の提出に関してのの行動
 共同呼びかけ人の中から、石坂わたる(AGP運営委員、TMGF共同代表)と赤杉康伸(TMGF共同代表)が本日要望書の提出をしてきました。
 直接、教育長、人権部部長、都高教委員長といった方にお会いすることはできませんでしたが、午前中に、東京都総務局人権部人権施策推進課の担当者の方に「東京都総務局人権部 部長への要望書」を提出し、その後、東京都教育庁総務部教育情報課公聴担当の方に「東京都教育委員会 教育長への要望書」、「生涯学習スポーツ部社会教育課人権学習担当係 係長への要望書」、「総務部教育政策室人権教育調整係 係長への要望書」を提出。(教育庁関係は公聴担当が受け付けて、それを公聴担当が各担当者に回すという形になるそうです)。
 また、午後に「東京都高等学校教職員組合(都高教)委員長への要望書」を執行委員の方に手渡しました。

 人権部の方は、過去の東京レズビアン&ゲイパレード(TLGP)の際に行われたシンポジウムも見に行ったことがあるとのことで、「全国紙の(東京版の)記事に出ていれば必ずチェックをするようにしているのですが、ネット記事まではチェックをしておらず、今回の事件を知りませんでした。」とのことでした。また、「国レベルでも、同性愛者の人権について、取り上げる方向になっていることもあり、私たちも取り上げるべきひとつの課題だと思っていますが、他のものも含めて11項目ある中で、どういう順番で取り上げていくのかということもあって、今すぐこれに取り組むというお返事はできません。ただ、既に同性愛者について記載がされている『みんなの人権』について、パネル展示をしたときには、同性愛者についての記載部分も含めて展示を行いました。」とのことでした。

 教育庁総務部教育情報課の方は、「担当部署の方に渡るようにお預かりしておきます。」という程度の回答しかもらえませんでした。(他の部署に関するものを代理して受け取る担当の方ですので、それ以上のことは言いようがないのかもしれませんが。)

 都高教の方は、こうした要望書が行政側に提出されることはあっても、教員の労働組合の側に持ち込まれるとは思っていなかったようでした。しかし、「新木場の事件については、私たちも存じ上げています。」とのこと、さすが、アンテナを張っているなぁという感じがしました。「具体的な要望としては?」ということを聞かれたため、要望書を見せながら、学校の中で、同様の事件は2000年にも起こっており、事件の再発の為に「同性愛者の人権」「同性カップルによる家族」などを取り上げて欲しいということをお伝えすると、「分かりました。他の執行委員とも相談して検討しておきます。」とのことでした。

 いずれも、今回の要望書だけで、すべてすんなり状況が改善するというものではありませんが、今後、学習会などを行うときには、案内の告知をさせていただくこと、時間に都合がつけば参加をして欲しいということ、参加いただけない場合にも報告書を送付させていただくことなどを話しました。

 これがゴールではなく、協力体制を作るスタートになればと思います。