児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

加藤直明さんの柔軟性(長崎)

2013年03月09日 | 各地にて
先週、長崎で加藤直明のアウトリーチを実施した。今年度の長崎はこれでおしまい。
今年度はガラコンサートを2回にしたり、大学との連携でアウトリーチの話し合いをしたり、マスタークラスをやったりと、担当の色摩君のアイデアでいろいろな新しい展開を考える年だったが、ある意味充実した一年だったかな。

加藤君のアウトリーチを見るのは久しぶりだ。構成の基本的なコンセプトは変わっていないのだけれども、あれこれ考えるタイプの加藤君がその部分部分の内容の土台になっている発想や意味や考え方の厚みがすごく増していて(単に厚さではなくミルフィーユの層がとても増えているという感じ)、それが子どもとのやりとりの柔軟性に結びついている、という気がする。だから、子どもの言葉や反応によって持っていき方を微妙に変化させつつ、ふらふらした感じが全くない。どう変化してもその土台がしかりとあるので見ていて安心。この柔軟性には舌を巻く。今回、最後のアウトリーチは,老人施設と保育所をもつ民間の施設で、その両方を対象にやって欲しい、という希望。ハードルがかなり高い少し冒険の時間だったけれど、初め15分で子ども達に歌を教え、それを持って下のホールに子どもと行き、演奏の間に子どもを促して、後ろにすわる老人に歌を聴かせる、という構成プラン。ところが直前に児童保育の子ども達が20名くらい来ているとの情報で、あれれ・・・という感じだったのだけれど、全然動じなかった。子ども達も長めの50分ほどをほとんど飽きずに聴いていたので、やはり楽しかったのだろう。
多分、経験した様々なことを整理したくなる性格に起因するのだと思うけれども、管楽器には珍しく(?)自分のやっていることを人にきちんと語ることが出来る人だと思う。講師に最適?
写真2は外海の黒崎教会で。

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