児玉真の徒然

峠にたつとき
すぎ来しみちはなつかしく
ひらけくるみちはたのしい
(真壁仁 峠)

玉村町の大熊理津子

2007年10月15日 | 徒然
群馬県玉村町の音活が終了。4月の全体研修では、若干、意欲が空回りして、実現性との間のギャップで苦しみそうだという気がしたのだが、終わってみればうまく行ったように思う。あとはこっちの体力が落ちているのを実感。単に忙しいせいかもしれないけれど・・。
先月に続いての大熊理津子さん(マリンバ)である。このように連続で付きあうと、人柄から音楽に対する考え方、話し方などいろいろなことが分かるし、話し合いなどでも少し奥まで行くことが出来るので、単発よりも充実感はある。
彼女はアウトリーチプログラムについて非常によく考えている人で、その点では立派としか言いようがない。昨年の様子は知らないが随分成長しているに違いない。写真は大熊流二人羽織の図。
前回の矢掛町のアウトリーチを文章化する際に話にやや奥行(この言い方は難しい。奥行きとも違うかも知れぬ)がないように感じたので、そのことに少し気をつけていた。とはいえ、今回は幼稚園や保育園など小さい子ども向けのものが多く、話の辻褄よりも勢いの方が大事な相手だったこともあって充分には話せなかった。
コンサートの出来は非常に良かったのではないか。客も比較的楽しむ姿勢の方が多く雰囲気は良かったのではないか。マリンバの音のスケールと900席という空間の広さがマッチして伸び伸びと出来ていた感じがする。力のある人は大きなホールで演奏すると、音楽もそのサイズのスケールになるから不思議である。それがアウトリーチには無いコンサートホールでの演奏の醍醐味である。音活の場合、そのことと観客数が必ずしも結びつかないということはあるのだが、音楽の質的なことは数だけの問題ではない。
それよりも、今回は玉村の裏方の動きがよいことに敬服。マリンバの運搬も、重いものに慣れている彼らの楽器扱いは実に安心だったし、財団の方3名と舞台会社から来ている人1人が非常によい連携で動いていて、これは音活の中でも特筆に値するかも。下見のときに全部裏方さんが付いてきてくれたのも珍しいパターンで、玉村はうまく行きそうだと思ったのだが、全体に財団の方の熱い気持ちが伝わるような4日間だった。
しかし、コンサートのお祝いに特大のテディベアと花束という届きもの・・というのは初めて見た。

玉村町の様子もいずれフィールドノートに・・