ハリックの診断即治療&虹彩と、Kenさんの経済学&スケッチ

虹彩には、体質や、現在、過去、未来、のデータが秘められています。虹彩学による虹彩分析を針灸、巨針、食事療法の指針に!

米金利据え置き、原油61ドル、NYダウ新高値更新ー学校で教えてくれない経済学

2006-10-26 08:36:03 | 経済学
米FOMCが政策金利のFFレートを3回連続で年5.25%据え置きを発表した。同時に出した声明文でインフレ懸念はあるものの、住宅需要の冷え込みから緩やかな減速を続けると利下げの可能性に含みを残したとして、10月25日のNYダウは買戻しが入り、前日比6ドルと小幅ながら上げ12,134ドルと史上最高値を更新した。

一方、NY原油先物市場では、米エネルギー省が、ガソリン価格の値下がりで、原油在庫が減りガソリン消費が増えたと発表した。値段が下がれば節約しないのがアメリカ人の常、ある意味で当然の結果である。原油相場がバレル2ドル上昇、61ドル台へ戻した。ナイジエリアが減産幅を拡大するとの情報も原油上げに影響したようだ。

原油相場は高値のバレル77ドルから60ドル割れへ25%近く値下がりした。買い戻しがはいってもおかしくない。ガソリンの値段が下がった分不思議と儲かったような気分になる。つい財布の紐が緩む。ガソリンを満タンにする。おまけに帰り立ち寄ったシヨッピングセンターで一品二品、つい余分に買い物までする。それが消費者心理である。

原油相場が上がると、ヒザ小僧をポンとたたかれたように、条件反射で、NY株式市場でも敏感に反映し、エネルギー関連株は上げ、原油の値上がりで影響を受けるとしてWal-Martなど小売株が値下がりした。

相場の世界は、様々な要素が絡み合う。およそ単純な世界ではないが、水鳥の生態と同じだと見ておけば、腹もたたない。アナリストは仕事柄理屈っぽく解説する。いつまでもあると思うな親と金。所詮お金の世界である。エサがなくなれば鳥は去り、エサ場と見れば戻ってくるに過ぎない。

脱線ついでに言えば、日本の企業でも、身軽に行動する企業は生き残るが、理屈説明が先行して、行動後回しのスピード感の乏しい企業は気がつけば姿を消しているだろう。データも大事だが、行動が伴わないと人も企業も同じで信頼されない。決まって脱落する。子供のときから是非ともたたきこんでおいて欲しいポイントのひとつである。

NY債券市場では、FOMCの発表を受けて10年物国債の値段が上がり、利回りは年4.77%へ低下した。債券利回りの低下を受けて、ドルは売られ、1ドル=119.07円、1ユーロ=1.2603ドルで取引された。ただ株高が続けばドルへのお金の流れからドルは買われそうだ。

11月7日の米中間選挙では、イラク問題の混迷で厭戦ムードから共和党は窮地のようだ。オイルの匂いがするといわれたブッシュ大統領でさえ原油値下りを歓迎している。大衆に見放された政治に勝ち目はない。NYダウの高値更新が何を意味するのか興味深い。(了)

江嵜企画代表・Ken


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

エコール・ド・パリ展:兵庫県立美術館 -スケッチ&コメント

2006-10-25 10:30:23 | スケッチ
エコール・ド・パリ展が兵庫県立美術館(078-262-0901) で
(12月17日まで)開かれているので出かけた。油彩画中心に彫刻、
水彩、デッサンなど25作家80点が展示されている。

お目当ては当展覧会ポスターにも使われている画家
モリディリアーニの絵をみることだった。

エコール・ド・パリ(パリ派)とは20世紀前半パリに集まった
モディリアーニ(イタリアから)、シャガール(ロシアから)、
藤田嗣治(日本から)ら一群の画家のことを指す。

出口そばに映写室があり50分物の長編
ビデオ映画「モディリアーニの生涯、作品
そして運命」を上映していた。

フランスの映画だが字幕スーパーがついておりモリディアーニの
エピソードをゆかりの人とのインタービューを通して
丹念に集めていた。そのなかに1歳2ヶ月で母親の後追い自殺の
ために孤児となった一粒だねの娘さんも登場する。

モリディアーニとゆかりのある人の言葉を
一部だがメモした。

「肖像画を描いてはすぐにくれてやっていました」
「本当に描くのが早いんです。一秒ぐらいで顔が出来た」
「この作品をだめにしたいなら続けるよ」
「彼の苦悩は作品にでていない」
「彼のデッサンは実に正確だった」
「すごい美男でした」
「父くらいの男はイタリアにはどこにでもいます」
「彼は女性がとにかく好きだった」
「ヌードの中のヌード」
「酒の飲み方が普通と違っていた」
「全てが死の恐怖を和らげるためだった」
「彼は酔ってる時が普通の状態だった」

ポスターに使われた絵は「扇を持つ女」で
絵のモデルのルニア・チェホフスカさんは
彼に描かれるたびごとに若くなっていったように
思うと感想を述べていた。

モディリアーニはモデルを虜にしたようだ。
ただ、なぜか今回の展覧会にはモディリアーニの描いた
ヌードの絵は出ていなかった。
まさかと思うがみだりに国外に作品を出せないのであろうか。

映写室に一人の着物姿のご婦人が熱心にビデオ映画を
見ておられたところをスケッチした。ご婦人と
ふたことみこと言葉をかわしただけだったが、
とにかくモディリアーニの絵が好きなのだそうだ。

美術の秋全開である。オルセー美術館展とエコール・ド・
パリ展が神戸で同時開催されているが、特に神戸市民に
とっては誠に幸せなことだ。(了)



Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原油58ドル、NYダウ114ドル高ー学校で教えてくれない経済学

2006-10-24 08:27:18 | 経済学
今朝のCNBCテレビを見ていると、同局人気女性キャスターとブッシュ米大統領との独占インタービューの画面を繰り返し放映していた。共和党は11月7日に迫った中間選挙でイラク問題で苦境に追い込まれている。さらにその先に控える2008年の大統領選挙を見据えて、経済問題を前面に出そうとするブッシュ陣営の作戦が透けて見えて興味深い。

10月23日、週明けのNYダウは米企業業績に対する期待感から取引開始早々から値を上げ、前週末比114ドル高の12,116ドルと史上最高値を一気に更新して取引を終了した。この日はWal-MartStores株が4%近く上げたことが相場の地合いを良くしたようだ。

当社副会長JohnMenzer氏が、投資効率を重視して、共食い(cannbalization)によるインパクトを減らすために無駄な投資を避け、投資リターンの効率を上げると発言した。当社はライバルのTargetCorpとの競争に終始さらされている。

しかし、自社同士、特に新規店と既存店間の共食いが利益成長の妨げになっているとの発言が注目されるとWSJ紙は紹介している。売り上げを伸ばすより効率をよくして利益を上げる姿勢と間違えたと判断すれば、即方針を転換するスピード感が好感されたようだ。

10月23日、NY原油12月物WTI相場は、バレル52セント値下がりして58.81ドルで取引された。OPECが11月1日から日量120万バレルの減産を決めたが投資家は無視した。ガソリン相場のガロン1.50ドルへの値下がりは個人消費を下支えするだろう。

世界景気のスローダウンが続けば原油WTI相場はバレル55ドル程度までは値下がりすると予測する専門家が増えてきた。高値バレル78.40ドルを記録した7月頃と比べて様変わりである。金相場もつれて10ドル値下がりして580ドルで取引された。

お金は水鳥と同じで餌場を見つけて移動する。いま世界のお金が商品相場から株式・債券へ流れを変えている。NYダウ上昇の背景には年金ファンド、ヘッジファンドがそろい踏みで、餌場を嗅ぎつけて集まって来たと指摘する専門家が増えているようだ。

他紙は知らぬが、今朝の読売新聞の一面トップは福島県知事がダムの受注の見返りで数億円収賄で逮捕と出ていた。親が子を殺し、子が親を殺す事件が相次いでいる。JR神戸線では、このごろ線路内を徘徊して仏さんになられる方が増えてきた。

今朝のテレビではブッシュさんは北朝鮮問題では中国を持ち上げていたがロシアとはイラン問題ではうまくいかなかったことを認めていた。先で何が起こるかわからない。NYダウ上昇のはしゃぎ過ぎも問題だが、前屈みで笑顔をなくした日本人もいただけない。(了)

江嵜企画代表・Ken


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

虹彩の研究(虹彩の部分を拡大)・・・(6)

2006-10-22 15:50:33 | 診断即治療と虹彩学
虹彩分析研究の連載 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13)



虹彩分析のソフト化計画が始まり、精密なカメラで虹彩を撮影するようになったのですが、球面の虹彩でも隅々までキレイに撮れる。

この下の写真は、以前から使っているカメラで撮影したものです。




そして、これが現在使っている精密なカメラで撮影したものです。




拡大したい部分を囲んでから拡大します。




左端に見える小さなマイナスサインでも、どの臓器が関係しているかを分析します。





ここまで鮮明に撮影できますと、ほんとに納得のできる虹彩分析ができます。
あまりにキレイに撮影できるので、希望者の方々には写真を持ち帰ってもらうようにしています。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OPEC減産決定も原油再び56ドル台へ下げるー学校で教えてくれない経済学

2006-10-21 23:24:12 | 経済学
10月20日、OPEC加盟国はイラクを除き、現行生産実績ベースから日量120万バレル減産し11月1日から実施すると発表した。しかし、10月20日のNY原油先物市場では、11月物WTI相場は、バレル1.68ドル値下がりして56.82ドルで取引された。

減産幅の大方の予測は日量100バレルであった。減産幅を20バレル上乗せしてサプライズ効果をねらったようだが、市場は値下がりで答えた。今回のOPECの結論に対して実質的な減産効果にマーケットが疑問符をつきつけた証拠であろう。

相場の世界で常に起こることであるが、上げ相場のときは放置しても相場自身が上がりたがっているとひとりでに上がるものである。ところが相場が下がりたがっているときはいくら人為的な小手先の手を打っても効果がないことを分かり易く教えてくれた。

馬を川のそばまで連れてくることは出来ても馬に水を飲ますことは出来ない。馬(マーケット)が水(減産決定)を飲む気がない限り相場を上げることは難しいことを示している。

第一の疑問は全体の減産幅である120万バレルをどこにいくら分配するかについて実効性ある方法はあるか。それを誰が決めるのか。どう検証できるのか。誰も確認できない。結局最大生産国のサウジアラビアが責任をもって断固減産するかどうかであろう。

世界の原油需要は日量8,400万バレルといわれている。120万バレル削っても世界全体の1%に過ぎない。相場が上がるときはマスコミに発表する前に既に上がり始めている。相場が下がるときには新聞にいくら値上げを発表しても相場が上がったためしがない。

相場の世界では余りものに値なしということばがある。腹がもたれていると食べたくならない。在庫が増えているときは値段は下がり易い。腹が空けばひとりでにエサに手が延びる。世界景気が2007年にかけて鈍化するとの予測の中ではどうしても値上げは不利である。

それでもOPECが減産の道を選んだことはよほど今回の77ドルから56ドル台への相場急落が堪えたのであろう。イランでの核問題が沈静化し、期待したハリケーンは来ない、おまけに暖冬予測。非OPEC産油国の増産の話も出てきた。中国、インドでの根強い需要が続いていることは誰一人否定しない。にもかかわらず原油相場は下げ足を早めた。虎の子の原油、太平を謳歌した2年の後の急落で、OPEC加盟国は大いにあわてたのであろう。

世界的な金余り現象が続くなか、ヘッジファンドの動きが相場に与える影響は大きいと指摘する専門家は多い。10月20日、NYダウは9ドル下げたが株式相場の先行きに強気が増えてきた。原油から株・債券への金の流れをヘッジファンドが支えているようだ。(了)

江嵜企画代表・Ken


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

虹彩の研究(子宮ガン)・・・(5)

2006-10-21 09:46:50 | 診断即治療と虹彩学
虹彩分析研究の連載 (1) (2) (3) (4) (5) (6) (7) (8) (9) (10) (11) (12) (13)




虹彩分析をするには、それなりの経験と、別の診断方法も熟知していなければ、間違った診断をしてしまう場合があるので、虹彩分析だけで症状の原因を決定するのは、感心しません。

例えば、股関節に痛みを訴える方が来たのですが、私は「子宮の異常」と診断して病院での検査を勧めました。

しかし、ジェンセンマップで分析しますと、「病院での検査は必要ない」と言う結論を出してしまいそうです。




それは、ジェンセンマップで分析しますと、子宮の位置は青色で塗られた部分ですので、その角度にマイナスサインがあるかどうかを観ることになり、その角度に異常がなければ、「子宮の問題ではない」となるからです。




虹彩写真にジェンセンマップを載せてみますと、子宮には何の問題もないと分析されます。




しかし、当方の分析では「子宮の異常」と分析しましたので、当方の分析では、どのようになるかを説明してみます。

まず、虹彩写真に当会のマップを載せてみますと、このようになり、≪膀胱・直腸・子宮・膣・前立腺・肛門≫のいずれかに異常のあることがわかります。




異常のあると思われる部分をマークし、そこを拡大してみます。




ここのマイナスサインが、子宮に関係していたわけです。




しかし、これだけで「病院で検査を受けてください」とは言えませんので、婦人科に異常がある時に出てくる「反応点」を調べる必要があり、反応があって初めて病院での検査を勧めることになるわけです。
(虹彩分析と反応点の調べ方は、 ≪臨床実践塾≫ で教えています)

但し、この角度にマイナスサインがあるからと言って、全てが子宮に異常があるわけではありません。

  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明石城巽櫓-スケッチ&コメント

2006-10-21 09:06:55 | スケッチ
明石城の一角、東隣にある明石市立文化博物館で秋季特別展
ー生誕100年記念 生命の賛歌-須田剋太展がひらかれているので
出かけた。

帰路明石城巽櫓(たつみやぐら)に寄りあわただしくスケッチした。
櫓の奥には子午線で有名な明石天文台あり、その右手はるか遠景に
明石大橋がかすかに見えた。

須田剋太画伯は母校の中学一年のときの美術の先生だった。今から思えば
須田先生に親しくご指導いただいたことが夢のようだ。褒め上手な先生だったことを
子供心にもよく記憶している。

須田刻太先生は具象から始まり抽象へ、そして雑誌「週間朝日」の司馬遼太郎の
作品「街道を行く」の挿絵を描いてから一躍全国的に広く知られるようになった。

今回の特別展には「街道を行く」の挿絵が20点並んでいた。この連載がきっかけで
須田画伯は具象画を復活されたようだ。以後書かれた具象画の作品が30点展示
されている。いずれも須田画伯のお仕事柄を十分伝えており見ごたえがあった。

ところで明石城の巽櫓は奥行き9メートル、高さ12メートルの入母屋造りである。
小ぶりだが品のいいたたずまいである。東西で対になって西にひつじさる櫓がある。
明石城には天守閣がない。やぐらでは日本で最大規模だそうだ。

たまたま、どこかの小学校低学年の女生徒たちが先生に引率されて楽しく遊んでい
た。
スケッチの間だけだったが、2人ずれのご婦人たちやぶらり訪れたのであろう高齢の
紳士の姿も見られた。

櫓そばの展望から下界を見下ろした。手前下のお城の中庭では菊点の展覧会の
準備だろう係りのひとが飛び回っているのが見えた。

いよいよ菊のシーズンである。須田刻太展は11月5日まで開かれている。
時間が許せば明石城もかねて時間が許せる方は是非尋ねて欲しい。(了)



Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)


  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OPEC減産、NYダウ12,011ドルー学校で教えてくれない経済学

2006-10-20 08:35:26 | 経済学
サウジアラビアのヌアイミ石油鉱物資源相が、OPECの日量100万バレルの減産を支持し必要とあれば12月に再度会合を開くと明言したことで、10月19日のNY原油先物相場はバレル85セント値上がりし58.50ドルで取引された。

これはもう当たり前の話である。OPEC加盟国の生産枠が2800万、そのうち1000万がサウジアである。そのサウジが減産を明言しなかった。その結果、他の加盟国に動揺が広がり、ずるずると値を下げ、おまけにOPECの権威そのものが失墜する危険性まで出ていた。

OPECが減産を実施すれば2004年12月来初めてのケースとなる。しかし、今朝のWSJ紙によると、一律減産を決めるにしても、加盟国の中では、基点を8月生産にするのか9月末を基点に減産するのかさえ決まっていない。カルテルの中身は一切決まっていない。当のサウジはこのところの原油先物相場の値下がりで既に日量40万バレル減産していたと伝えている。残り60万をその他のメンバーが減産を実行できるかどうかにかかってきた。

相場は全てではないが物知りだ。バレル55ドル程度では原油相場を落ち着かせたいとのOPEC加盟国の腹の底まで見透かしているかのようで興味深い。イラクでの米兵の死者が増え、厭戦ムードが米国で急速に広がっていると今朝のCNBCテレビでも報じていた。イラク問題で政治的解決とのビッグショットが出れば原油相場は一気に値下がりする。

一方、NYダウはもみ合いながらも、終値で前日比19ドル上げ12,011ドルで取引を終了した。ハイテク株主体のナスダック、S&P500種平均も小幅ながら値上がりした。値上がり銘柄数2,033、値上がり1,278がこの日の相場の地合いの底堅さを説明している。

金利がどうなるかを誰も口にしなくなった。原油相場が58ドル台に戻したことも材料にされない。投資家の目はひたすら米企業業績に向かっている。これを見て、WSJ紙のScott Patterson記者は余りにも楽観的に過ぎるのではないかと警告している。

同記者によれば、NYダウは1972年11月に初めて1000ドルを越えた。2000ドルを越えるには1987年1月までかかった。それが1999年3月29日に10,000ドル、1999年5月3日に11,000ドル、その後9:11、イラク戦争、ドットコムバブルいろいろあって現在12,000ドルとなった。ここ4年上げ続けた。下げに転じてもおかしくないと指摘している。

日本では株の話をするといやな顔をする人が多い。お金がお金を生むこと自体を体質的に嫌う。しかしお金はあくまで道具である。使い方、考え方次第で人を変える。あまねく人殺しまでしでかす凶器となることも子供のときから教えておく必要があるだろう。なかでも原油、為替、金利は物差しになる。特に原油の動きには目を離すことは出来ない。(了)

江嵜企画代表・Ken



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

原油57ドル、NYダウ42ドル高ー学校で教えてくれない経済学

2006-10-19 08:58:49 | 経済学
カタールで10月19日開催予定のOPEC緊急総会を控えてNY原油先物(WTI)相場がバレル1.25ドル値下がりして、57.60ドルで取引された。相場は物知りだから、今回の総会では大した結論が出ないだろうと先読みを始めた結果に違いない。

今回の緊急総会はこのところの原油相場の急落を受けて、これ以上の値下がりを食い止めるための減産を協議することが目的である。ところが加盟国の中での思惑の違いが日量50万バレルか100万バレルの減産さえ思うように進まないと市場に見抜かれたようだ。

猫に鈴をつけることが必要なことは頭ではわかっている。誰が猫に鈴をつけるかで結論が出ないイソップ物語を地で行っているようなものである。

やれイラク、イランの核問題、さらにはハリケーンが来ると騒いだ。最近は暖冬を材料に原油在庫が増えるとむしろ供給圧力を材料に、売り方ペースでゲームが展開しているようだ。先高を見越して買い込んでいた向きがあわてて売り戻している話もあるようだ。

原油相場は、終わり値での史上最高値77.03ドルまで上げていた。現在の相場は高値から25%前後下げた計算になる。地政学的リスクで押し上げたバレル10ドル前後がバブルだといわれている。泡の部分が剥げれば60ドルだが、55ドル程度まで値下がりすると多くのOPEC加盟国の閣僚は相場の先行きを心配していると今朝のWSJ紙は紹介している。

しかし市場の読みは、世界の原油需要は日量8,400万バレルである。OPEC加盟国の生産枠は日量2,800万バレルであるが、そのうちの50万とか100万減産しても減産の実質的効果は期待できないと見ているのであろう。OPECの権威も地に落ちたものである。

今回の緊急総会でのまとまりの悪さは、クエート、アルジエリア、リビアなど自国に与えられた枠を超えて生産している加盟国とベネズエラ、イラン、インドネシアなど枠内生産国とが同じテーブルについて一律減産は決められないと石油専門家は指摘している。

中国、インドの産油国詣が続いている。世界最大の原油消費国アメリカは口では石油節約を声高に叫ぶが、最近のガソリンの値下がりで消費が回復している。需要に心配がなければ一時的に55ドルまで下げても産油国にはまだまだ気持ちにゆとりがあるとの見方が多い。

一方、米労働省発表によれば、米国の9月の消費者物価指数が0.5%低下した。これはガソリン13.5%、灯油6.1%下げが影響した。エネルギー、食料を除いたコアインフレ率は0.2%増加したが想定内。次回FOMCでは5.25%で据え置きと読んだ。NYダウは一時12,049ドルをつけたあと、前日比42ドル高、史上最高値の11,992ドルで取引を終了した。(了)

江嵜企画代表・Ken



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テディ池谷ピアノライブ

2006-10-19 00:46:42 | スケッチ
テディ池谷ピアノライブショーがホテルグランヴィア大阪
(06-6344-1235)で開かれるという案内を知人の
Kさんからいただいたので楽しみにして出かけた。

「東京キューバンボーイズ」のコンサートマスター兼
アレンジャーとして参加していた履歴からご存知の方も
多いかもしれない。

来年初め、東京上野で演奏活動50周年のリサイタルを
開かれるというから年季の入り方が違う。アルコールで
酔ったのではない。午後7時半から始まって9時半すぎまで
20分ほどのブレークをはさんでピアノ演奏を堪能した。

テディさんの持ち歌は2万曲あるそうだ。この日100人以上
集まった客からのりクエスト曲をよどみなくこなす。
言葉もなく聴き入っていた客から演奏半ばから手拍子が
出てきた。こうなればもうしめたものである。

演奏はスター・ダストからはじまった。センチメンタルジャーニィ、
セントルイスブルースと続いた。ケセラセラ、はるかな山の呼び声、
西部劇映画:「アラモの砦」からの「アラモ」にはじまり、なつかしい
映画音楽の演奏が続いた。

ディナーが午後6時半から、ショーは7時半から9時半までである。、
フリードリンク、あわせてお値段はぽっきり10,000円。

余談ながら、キューバのカストロ首相が日本の資本主義は
認めないが、日本のテディ・イケガヤのピアノは別だと絶賛したという
エピソードを司会者が紹介していた。

奥様とご一緒に舞台でファンから次々と花束を受けたときの
テディさんのすばらしい笑顔が印象的だった。

会場でスケッチした下絵に軽く彩色して仕上げた。(了)




Kenさんのスケッチは、ブログ容量の関係で削除させて頂きましたが、11月1日に、「かんぽう」さんから『ユニークに乾杯』というタイトルで出版予定です。定価2.000円。
ISBN978-4-904021-03-3  C0071 1905E 
株式会社 かんぽうサービス ℡06-6443-2173
大阪市西区江戸堀1-2-14 肥後橋官報ビル6F(〒550-0002)



  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする