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豚インフルエンザが重し、NYダウ51ドル安、追加利下げ礼下げ懸念でユーロ=125円台

2009-04-28 10:25:47 | 経済学
(学校で教えてくれない経済学)



豚インフルエンザの影響が、NY株式市場にも出て来た。NYダウは、先週末比51ドル安、8,025ドルで取引を終了した。特に海外渡航が制限されるとして、航空株が値を下げ、アメリカンエアライン13%安、コンチネンタル航空16%安が目だった。GMの破産回避を狙った発表で一時50ドル近く上げたが、豚インフルエンザに押し戻されたと今朝のWSJ紙は解説した。

NY原油(WTI)相場も、バレル1.41ドル下げ、50.14ドルで取引された。豚インフルエンザが需要減につながるとして、値下がりに影響したと今朝のブルームバーグが解説していた。NY為替市場ではユーロが金利安を材料に売られ、1ユーロ=125.81円前後で取引された。

日本時間午前5時半からの緊急記者発表で、WHO(世界保健機関)は、6段階に危険度を分けているパンデミック(大流行)の段階を、フエ―ズ3(豚から人への感染)からフエーズ4(人から人へ)一段階上げたと発表した。

説明役のフクダ事務局長代理は、「一段階上げたからといって「大流行」への拡大を認めたわけではない。ウイルス自身が変化する。事態は時々刻々変わりうる。持続的感染かどうか見極めることが重要だ。大切なことはきめ細かく追跡調査していくことだ」と語っていた。

NHK・BS「おはよう世界」でも豚インフルエンザのニュースを詳しく取り上げた。アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、スペインそしてロシアのテレビ局も、全てが豚インフルエンザのニュースを取り上げ、この問題に対する関心の高さを教えてくれた。

メキシコでは、観衆ゼロの競技場でサッカーの試合が行われた。メキシコでは教会、学校、劇場など公共の施設はすべて閉鎖された。オバマ大統領は、「豚インフルエンザは警戒が必要である。しかし、冷静に行動してほしい」と国民に呼びかけた。

中国は、ここ2週間以内でメキシコから帰国した人を追跡調査した。必要な人は隔離する。タイもメキシコからの乗客には、体温感知装置のサーモグラフィーを使って監視している。インドネシアでは鳥インフルエンザで豊富な経験を生かしている。

二ユージーランドではメキシコから帰国した高校生10人を検査したところ3人に被疑者が出た。同じ飛行機に乗った人全てを現在調査中であるとフランステレビ局が解説していた。今回の豚インフルエンザは若い人の発症が多い。

スペインテレビでは、「取るべき措置は全てとった。周知徹底することを全ての施設に伝達した」と国民に呼びかけ、「メキシコでは豚インフルエンザで149人が死亡した。現在776人が入院中である。しかし、大多数の患者は回復に向かっている。薬は十分にある。」と冷静に対応するよう求めていた。フランステレビでは、フィヨン首相が、「フランスは世界で最も体制が整った国である。」と語る映像を流していた。

経済関係では、「おはよう世界」でドイツテレビの紹介の中で、「ドイツの消費者の購買意欲は依然として強い。それは安い価格にある。ガソリン代、燃料代などが値下がりした。所帯で300ユーロ浮いた。それを他の消費に回している。」とドイツの景気調査研究所の分析を紹介していた。

街中インタービューでは、「いまは買い時だと思うわ。安いから手元に残るお金が増える。」という主婦の声を紹介していた。日本でもガソリン代が減った。灯油の支払いが例年と比べて減っている。しかし、不景気だ、不景気だとマスコミが流すのものだからどうしても財布のひもは緩まない。

新聞も雑誌も大変だと騒いだ方が売れ行きがいい。日本人は、一般論であるが、ネガティブに反応しやすい。各社の決算が一般紙でも連日出ている。全ての企業が赤字でない。減配する企業もあるが利益は出ている。配当据え置きが結構多い。

円高をマスコミは騒ぐが誰のために騒いでいるのかといつも思う。日本は資源の99%を海外からの輸入に依存している。自国通貨の値打ちが上がれば、同じ品物を安く買える。その分国全体としては豊かになる。家計でもそれは同じである。

本来出費していたたとえば原燃料代が減った。その分当然余裕が出る。ドイツ人の反応の方がはるか自然であろう。なにも必要以上に無駄使いすることはない。しかし、政府も含めてだが、円高で生まれる恩恵を取りこむ業者を厳しく監視することこそ、マスコミの使命であろう。(了)

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