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米シティ救済策好感、NYダウ396ドル高、原油54ドル(学校で教えてくれない経済学)

2008-11-25 10:16:14 | 経済学
 今朝のWSJ紙電子版によると11月24日、米政府がシティーグループに対して追加250億ドル支援を含む救済策発表を好感して、NYダウは一時500ドル以上上昇した。ただ引けにかけて急速に値を下げ先週末比396ドル、4.9%高い8,443ドルで取引を終えた。
 NY原油先物市場も一連の景気対策を好感してバレル4.61ドル値上り、54.60ドルで取引された。ガソリン、灯油もつれて値上がりした。今朝のブルームバーグニュースのテレビ画面に2ドル近辺まで下げていたガソリン店頭価格が2ドル22セントまで値を戻していた。
 NY金先物市場も先週末比オンス21ドル上げ821ドルで取引された。プラチナは858ドル、銀は10.49ドルへそれぞれ値上がりした。銅などその他金属相場も値上がりした。穀物相場も小麦、大豆、トウモロコシいずれも値上がりしている。
 一方、NY外国為替市場では、ドルが対ユーロで売られ、1ユーロ=1.29ドル台で取引された。NY株高を受けて、ドルは対円では買われ、1ドル=96.84円で取引された。
NY債券市場では、新規入札不調と株高、資源高の流れを受けて資金が流失して値を下げ、利回りが上昇、2年物で1.20%台、10年物で3.33%台へ上昇した。
WSJ紙によると、この日のNYダウの上げは、金融株と資源株上昇がリードした。シティは先週一時、3ドル割れの場面まであったが、60%近く値を戻し、5.95ドル台で取引された。JPモルガン21%、バンクオブアメリカ27%それぞれ値上がりした。
ブッシュ米大統領は「オバマ次期米大統領と緊密な協力関係を続け困難に直面しているその他の金融機関も支援する」と語ったと報じた。オバマ次期大統領はガイトナー氏を財務長官、サマーズ氏を国家経済会議委員長に指名後、局面打開に向けて迅速に対応すると語った。
 WSJ紙によると、シティグループは、世界106ヶ国、2億人以上の顧客を有する世界で最もよく知られている金融機関である。シティの株価は一年前は60ドル、それが年初に30ドルまで値下がり、あと五月雨的に下げ続け3ドル割れまで売られていた。
シティが発行している金融債残高は1000億ドルある。それが先週末50億ドル、週明けの月曜日、25万5000ドルまで時価総額が急落していた。シティ首脳と米政府関係者とのマラソントークは金、土、日曜日の朝まで続き、米政府がシティの損出の一部を肩代わりすることに同意したとWSJ紙が紹介していた。
今朝のブルームバーグニュースによれば、米国の実体経済は何一つ改善していないと伝えていた。10月の米中古住宅販売実績は498万件で前月比3.1%減、前年同月比11.3%減少、1968年に統計を取り始めて以降最大の下げ幅だった。7~9月期の米GDPは0.5%減と2001年来最大の減少幅となる見込みであると伝えていた。
WSJ紙は、シティを救済すれは問題山積のその他の金融機関が次々救済を求めてくる。GM救済策も全く具体化していない。クリスマス商戦も未知数だと指摘している。NYダウが一時500ドル上げてあと引けにかけて失速したところに投資家心理が出たかもしれない。
肝心の日本はどうか。政府の景気対策は迷走を続ける。世界的金融不安に巻き込まれた各種施設、大学に財政破綻の可能性も出てきた。たかが相場、されど相場。一つ間違うと経済問題は命取りになりかねない。後の祭りとなる前に今一度身の回りを見直して欲しい。(了)

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