この「診断即治療」は、 FC2ブログ にも転載しています。
写真① 両側のここら辺が痛い:胸鎖乳突筋
写真② 胸鎖乳突筋(筋肉ガイドさんのサイトより)
この方は、「首が痛い。昼は眠たい。食べるけどお腹は空いていない」と訴えて来ました。(写真①参照)
休診日ですので、私しかいません。
なので、問診も私がしたのですが、主訴を聞いただけで「腎の問題やな」と診断しました。
何故だと思いますか。
人体惑星試論(通称・七星論)では、人体を七星に分けて考えるのですが、首は「水星=腎・膀胱」に属すると考えているからですが、
「昼は眠たい」とか
「食べるけどお腹は空いていない」
と言うことからしても、「腎」と判断できたからです。
それは次のようなことからです。
水≒火(眠たいという症状は心ですが、心と腎は対応しているからです)
お腹が空かない=消化器の粘膜が炎症ぎみと考えられます=いわゆる淤血(腎)
ちょっと難しいですかね。
これは、「しちせい特殊鍼法研究会」で解説するような内容ですので、七星論を知らない方には理解しにくいかも知れません。
では、分かり易い解剖学で説明してみます。
胸鎖乳突筋とは、写真②のように首の横からつかむ事ができる大きな筋肉で、乳様突起を含む側頭部から鎖骨部に向かって走行し、胸骨と鎖骨の内側に付着します。
この筋肉の下には、リンパ節が多数存在しているので、感染症などでは、このリンパに腫れが出て、筋肉に圧迫もしくは刺激が加わり、過緊張を起こしやすくなります。
(感染症になりやすいのは淤血のある人です)
片側だけの緊張は、頚部を反対側へ回旋する事になり、斜頚の原因の一つとなります。
冷えによっても同様のことが容易に起こる筋肉ですので、肩側だけクーラーに当たっていたりすると、そのような症状が出たりすると言われます。
(血液が汚れているときは温度差に弱くなります)
これで部位的なことはわかりますが、治療はどのようにしたらいいでしょうか。
七星論で診たように、「腎」を狙えばいいわけです。
それを理解してもらうために、問診のあとに腎査穴を指で押してみました。
顔をしかめていました。
「痛い?」
「痛い痛い、痛いです」と言っていました。
「首の痛みがここと関係しているんですよ」と言うと、「えっ?」という顔をしましたが、この方は素人ではなく医療従事者です。
なので、臓腑の異変は身体各部に現れるということを知っています。
ですから、すぐに平常な顔に戻りました。
そして「せんかん鍼」をすることにして、
「腰臀部に鍼を1本すれば、すぐに楽になりますよ」と言い、せんかん鍼をしました。
「はい。起きて首の痛みを確認してみてください」と言うと、起き上がって首を動かし、首を触り、
「あ、ほんとですね」と言っていました。
それから経絡を整え、腎を中心にした治療を行ない、頚椎の歪みを整えてから治療を終了しましたが、治療の途中で、腎が弱化する食事の話もしておきました。
写真① 両側のここら辺が痛い:胸鎖乳突筋
写真② 胸鎖乳突筋(筋肉ガイドさんのサイトより)
この方は、「首が痛い。昼は眠たい。食べるけどお腹は空いていない」と訴えて来ました。(写真①参照)
休診日ですので、私しかいません。
なので、問診も私がしたのですが、主訴を聞いただけで「腎の問題やな」と診断しました。
何故だと思いますか。
人体惑星試論(通称・七星論)では、人体を七星に分けて考えるのですが、首は「水星=腎・膀胱」に属すると考えているからですが、
「昼は眠たい」とか
「食べるけどお腹は空いていない」
と言うことからしても、「腎」と判断できたからです。
それは次のようなことからです。
水≒火(眠たいという症状は心ですが、心と腎は対応しているからです)
お腹が空かない=消化器の粘膜が炎症ぎみと考えられます=いわゆる淤血(腎)
ちょっと難しいですかね。
これは、「しちせい特殊鍼法研究会」で解説するような内容ですので、七星論を知らない方には理解しにくいかも知れません。
では、分かり易い解剖学で説明してみます。
胸鎖乳突筋とは、写真②のように首の横からつかむ事ができる大きな筋肉で、乳様突起を含む側頭部から鎖骨部に向かって走行し、胸骨と鎖骨の内側に付着します。
この筋肉の下には、リンパ節が多数存在しているので、感染症などでは、このリンパに腫れが出て、筋肉に圧迫もしくは刺激が加わり、過緊張を起こしやすくなります。
(感染症になりやすいのは淤血のある人です)
片側だけの緊張は、頚部を反対側へ回旋する事になり、斜頚の原因の一つとなります。
冷えによっても同様のことが容易に起こる筋肉ですので、肩側だけクーラーに当たっていたりすると、そのような症状が出たりすると言われます。
(血液が汚れているときは温度差に弱くなります)
これで部位的なことはわかりますが、治療はどのようにしたらいいでしょうか。
七星論で診たように、「腎」を狙えばいいわけです。
それを理解してもらうために、問診のあとに腎査穴を指で押してみました。
顔をしかめていました。
「痛い?」
「痛い痛い、痛いです」と言っていました。
「首の痛みがここと関係しているんですよ」と言うと、「えっ?」という顔をしましたが、この方は素人ではなく医療従事者です。
なので、臓腑の異変は身体各部に現れるということを知っています。
ですから、すぐに平常な顔に戻りました。
そして「せんかん鍼」をすることにして、
「腰臀部に鍼を1本すれば、すぐに楽になりますよ」と言い、せんかん鍼をしました。
「はい。起きて首の痛みを確認してみてください」と言うと、起き上がって首を動かし、首を触り、
「あ、ほんとですね」と言っていました。
それから経絡を整え、腎を中心にした治療を行ない、頚椎の歪みを整えてから治療を終了しましたが、治療の途中で、腎が弱化する食事の話もしておきました。