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Citi米国政府に身売り?!NYダウ119ドル安(学校で教えてくれない経済学)

2009-02-28 18:56:28 | 経済学
NY株式市場は、2月最終取引の27日も、売り物がちの商いの中、シティーググループ(Citi)が政府への身売りを自ら決断したことと電気最大手のジェネラルエレクトリック(GE)が大幅配当カットの発表したことなどを嫌気して、前日比119ドル、1.7%安、7,062ドルで取引を終了したと今朝のWSJ紙は記事に書いた。

 GE株は6.5%値下がりした。一株当りの配当を31セントから10セントへおよそ1/3にすると発表した。減配により90億ドル経費を節減出来、格付けは維持している。GE株はここ1年で時価総額を75%失った。同社は、配当を維持すると言い続けていたが市場参加者は信用していなかったとWSJ紙は解説している。

Citi株は39%値下がりした。同社は株式の36%を政府に売却することを決めた。政府の援助を既に過去2回受けているが株価は下げとまらずない。この日、前期100億ドルの赤字を入れて、年間で277億ドルの赤字と発表した。バンクオブアメリカ株も売られ前日比36%値下がりした。

 米商務省は、08年10~12月の米GDPが6.2%減と発表した。82年1~3月期の6.4%減以来の大幅下落である。米政府は1ケ月前に、同期間のGDPは3.8%減と発表していた。

 アメリカが3.8%減で日本のGDPが12.7%減である。日本のGDPがアメリカの3倍以上である。日本経済に大変なことが起こっていると騒いだいわくつきの数字である。

 米商務省によれば、在庫投資、輸出、個人消費のデータを修正したとWSJ紙は紹介した。40年近い前のワシントンDC時代の古い話だが、商務省が、繊維の輸入統計をたびたび変更するので、一度出したデータをなぜ簡単に変更するのかと、商務省のいつもの窓口のおばさんに聞いたら、「Humanbeings must make mistakes。(人間には間違いはつきものだよ)」とけろっとしていた。

 一度決めたらテコでも変えない日本。間違えば平気で変えるアメリカ。ところが3月決算見通しで、先日のトヨタの決算予想では、一ケ月前に黒字と発表しておきながら、一転して赤字に修正したから、いいことか悪いことか知らないが、日本もアメリカナイズしてきたのかもしれない。

 経済とからだの健康はよく似ている。年に一度しっかり検査を受けているから健康に関して心配ないと豪語している日本人は結構多い。ところが人間の体は日々変化しているから、変調を感じたら放置しない方が安全かもしれない。経済も同じで早期発見、早期治療は健康管理の鉄則であろう。

 横道にそれた。NY原油(WTI)相場は、前日比バレル46セント下げて44.76ドルで取引された。この日は石油の値段は下げたが、週全体で見れば12%値上がりした。長期投資で実績を上げている投資ファンドのUS.オイルファンド社が足元の3月物を売り、4月先物を買い始めた。これは大きな変化であると今朝のWSJ紙は解説していた。注目される動きである。

 NY外国為替市場で、ドルと円が他の主要通貨に対して買われ、1ユーロ=1.2676ドル、1ドル=97.60円で取引された。円は対ユーロも買われ、前日の1ユーロ=125.29円から1ユーロ=123.72円で取引された。

 ドル、円共にユーロ、英ポンド、豪州ドル、NZドル、カナダドルに対して買われた。来週、ECB(欧州中央銀行)とイングランド銀行の政策決定会合を控えている。ヨーロッパの景況感が一段と悪化していることを受けて、追加利下げ必至との思惑が市場に台頭していることが背景だろう。

 相場の世界は水鳥の生態によく似ている。水鳥は餌をもらえると思う場所を嗅ぎつけては断りなく移動する。ドルや日本円は水鳥から見れば餌がもらえる場所と体感しているのかもしれない。

 人間も所詮、動物である。水や食べ物が獲れないとどうなるか。水鳥から学ぶことは多い。(了)

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