「頭七木」への刺鍼
先日、
「足を挙げてお腹に力を入れるとお腹の右側が痛い」という方が来られました。
※ お腹の右側の症状は、上行結腸や肝が原因の場合が多い
このように力をいれた場合の症状は、多くが「肝臓」からの引き攣りがあるので、
「肝経ですぐ取れるだろう」と思い、右足の肝経に鍼を1本しました。
そして、「どう?」と聞くと、足を上げ下げしてから顔を横に振って、効果のないことを知らせてくれました。
「えっ?」と思い、頭皮鍼を使うことにしました。
と言っても、肝に関する頭皮鍼です。
頭皮鍼というのは、即効性があり、痛みを消すときに使いやすいからです。
上の写真では、鍼が歪んでいますが、座位で刺鍼して、それから寝てもらうのに、2~3mmしか刺さないので、“ブラン”と垂れてしまったのです。
ですから、本来の角度は黄色で線を引いた角度になります。
で、話を戻しますと、頭皮鍼をしてから、
「どう? 足に力を入れてみて!」と言うと、足を上げ下げして、
「はい。取れました」と言いました。
それから経絡治療で肝を整える治療を行ないました。
七星鍼法での頭皮鍼には、「頭蓋JAA」と「頭七」というのがありますが、「頭蓋JAA」は、頭蓋の縫合を考えた治療法で、「頭七」というのは、人体惑星論の頭部での「七星配置」です。
この場合は、どちらでも効果はあると思われましたが、「頭七」を使いました。