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金融株、ヘルスケア株リード、NYダウ58ドル高(学校で教えてくれない経済学)

2009-06-19 08:53:44 | 経済学
 6月18日のNYダウは、3日で300ドル以上下げた反動もあり、金融株、ヘルスケア株が反発、前日比58ドル高、8,555ドルで取引を終えたとWSJ紙は報じている。 

 今朝にCNNテレビを見ていると、ガイトナー米財務長官が、米上下両院で、金融改革案を議員に説明、議員とのやり取りで、彼はアンカンファタブルな(居心地悪い)状態だと、テレビ・アナが解説していた。

 質問に立った米議員のポイントは米FRB(連邦準備制度理事会)に余りに絶大な権限を
与え過ぎだと反論していた。ただ、現在のオバマ政権の経済閣僚には金融機関との深い
つながりを持った閣僚がガイトナー氏以外にも多い。厳しい規制は望むべくもないとの見
方が多いのはそのためかもしれない。

 相場は正直に反応した。今朝のNHK・BS「おはよう世界」が紹介したブルームバーグは、バンクオブアメリカ株4.9%高、JPモルガン株4.4%高、キ―・コープ株7.5%と軒並み金融株が大幅値上がりしたと伝えていた。

 このところのウオールストリートは、米政府の金融改革の行方を懸念して、金融株は売られ過ぎていた。ガイトナー長官の議会証言で中身がクリアになった。それで買われた。しかし、相場全体の先行きについては、投資家は、依然として、警戒感を持ち続けていると、今朝のWSJ紙は解説していた。

 金融株に加えてこの日は、ヘルスケア関連銘柄が上げた。これはオバマ政権が、医療改革に熱意を示していることに相場が素直に反応しているようだ。いまのところ期待感が先行しているが、ヒューマナ株8.1%、ユナイテッドグループ株6.0%それぞれ大幅値上がりしたとWSJ紙は紹介している。

 日本人にはピンとこないが、医療機関に見離された多くのアメリカ人がいる。日本では国民皆保健制度が確立されている。米国で生活すればわかるが、アメリカの医療費は非常に高い。病院に行けずに命を落とす人はいまもって多い。

 この日のNYダウ反発には、世銀が中国の経済見通しを7.2%へ上方修正したことと米失業保険受給者数が減ったことも助けたとブルームバーグのクリス記者がコメントしていた。ウオールストリート(金融市場)とメインストリート(実態経済)が共に回復してはじめてアメリカ経済は本復する。道半ばだが悲観論一色だった年はじめと変化している。

 日本には株嫌いの人が多いが、下手な解説より株価が教える世界も存在している。(了)

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