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TANAKAHAN日々思った事を綴ってみたりして

どの時代も

2019-02-15 01:41:56 | Weblog
『ラスト・ワルツ(柳広司著)』を読み終えた。『ジョーカー・ゲーム』に始まる「D機関」の活躍を描いたシリーズ第4弾。陸軍中野学校をモデルにした諜報機関の頭脳戦、そして謎解き要素を多分に含んだ物語なので一気に読めた。この小説を読むと、大東亜戦争時の陸軍海軍の上層部が皇国史観(こうこくしかん)に凝り固まり、疑うことや自ら思考することを放棄した頭の固い人間の集合体だった事がうかがえる。実際、皇国史観は皇室を取り囲む極右的国粋主義者によって意図的に社会全体へ刷り込まれた世界観だが、いつの時代でも、日和見主義者が増えればいとも簡単にそんなきな臭い世相へと変わり得る。
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