しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

アリス・イン・ワンダーランド

2010年05月02日 23時57分49秒 | 作品名(あ行)
第182回「不思議の国へ訪れたのはいいけれど・・・」

今夜の映画は「アリス・イン・ワンダーランド」を今頃ですが鑑賞してきました。ティム・バートン監督とジョニー・デップが7度目のタッグを組んだ作品。かなり前だと、決して万人向けとは言いがたい作品を作っていたティム・バートン監督ですが、最近ではかなり上手に作品を作るようになって来たなぁ。と思っているのは私だけではないはずです。おそらく、映画会社や配給会社の目を意識しているんでしょうねぇ・・・
興行的に成功する作品を作っては、その間に自分の本当に作りたい作品を作る。そんな作り方が見え隠れしていますが、この作品は恐らく映画会社や配給会社が満足する作り方をした作品でした。なんせウォルト・ディズニーですからねぇ。

物語は「不思議の国のアリス」から13年が過ぎ、19歳になったアリスはかつて自分が不思議の国に行ったことはスッカリ忘れてしまい、思春期を過ぎてはいたが大人になりきれずにいた。父親が経営していた会社は、父の死後に別の人間に経営権は移り、その息子との結婚がアリスの知らないところで進められていた。
突然のプロポーズに驚いたアリスはその場を逃げ出してしまう。すると目の前に服を着たウサギがいた。無意識のうちにウサギを追うアリス。木の根元にある穴まで来た時に足元が崩れ、深い穴に落ちてしまう。
落ちた先には暴虐の女王「赤の女王」が支配する、かつてのワンダーランドの変わり果てた姿があった。気がつくと伝説の救世主に祀り上げられたアリス。彼女はワンダーランドを救うことは出来るのか?

多くの人が知っている「不思議の国のアリス」の後日談(完全オリジナル)をティム・バートン監督らしい映像美と常連キャストで見事に描いています。その見事さは、前述しましたが映画会社や配給会社が満足するような「万人受け」するような見事さで、私を満足させる作品ではありませんでした。
ストーリーがものすごくテンポ良く進み過ぎてしまって、劇中のキャラクターの心の機微や、アリスの心境の変化などが薄っぺらく感じてしまいました。
なぜ「赤の女王」が暴政を振るうようになったのか?や白の女王との確執。アリスがワンダーランドの事を思い出し、自分の置かれた立場に向かい合うまでの細かい部分を簡素に描き過ぎてしまったために、あっという間に物語は過ぎてしまい、気がついたら終わっていたという印象を受けました。

点数は★★★☆☆です。決してつまらない作品ではありません。ゴールデン・ウィークに家族で観るにはピッタリの映画だと思います。個人的な感想として、もっと深く時間をかけて描いていいところがアッサリとしていたのが残念でした。

アリス・イン・ワンダーランド ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]
ジョニー・デップ,ミア・ワシコウスカ,ヘレナ・ボナム=カーター,アン・ハサウェイ
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン


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