しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

SUPER8/スーパーエイト

2011年06月26日 15時35分15秒 | 作品名(さ行)
第227回「本年度最高傑作とまではいかないが・・・それでも」

誰かが言っていました。スピルバーグはアメリカ政府からの依頼で、近い将来現れるであろう異星人に対して、我々が必要以上に驚かないように異星人を映画に多く登場させ、免疫を与えているのだと。そんな彼がプロデューサーとして参加した映画「SUPER8/スーパーエイト」を観てきました。スピルバーグファンの私が必要以上に期待していたのは言うまでもありません。

舞台は1979年、オハイオ州の小さな町で暮らす少年ジョーは、数ヶ月前に事故で母親を亡くし、心の傷は癒えぬまま保安官代理の父親と慣れない暮らしを続けていた。そんな彼の楽しみは友人達と8ミリ映画を作ること。その日も夜中に家を抜け出して、街はずれにある小さな駅で撮影をしていた。貨物列車が通りかかり、その列車を背景に撮影を開始すると、突然踏切から車が列車に向かって突っ込んだ。大爆発を起こし、列車の破片が降り注ぐ中、なんとか無事だったジョー達はすぐにそこを立ち去った。ところが翌日から街では犬が消え、9人もの人達が行方不明になるという事件が起きていた。
突如、街に現れたアメリカ軍によって事故は調査され、街の人々には詳しい説明の無いまま時間だけが過ぎていく。一体、街で何が起こっているのか?

この作品は脚本と監督を担当したJ.J.エイブラムスが「俺はこんなにスピルバーグ映画が好きなんです。」と言いたかった映画のような気がします。「グーニーズ」や「未知との遭遇」などスピルバーグの携わった映画のテイストを持ち寄って作られた映画です。そういう映画って、多くは駄作となる可能性を持っているのですが、この作品は違いました。

スピルバーグ映画に「クローバーフィールド」の雰囲気を持ち込み、絶妙なテンポでストーリーを展開させ、さらに誰もが少年時代に経験する淡い初恋まで織り込んでくるあたりは、さすがにヒットメーカーだなと思わせてくれました。

ただCMなどで言われているような「E.T.」のテイストはあまり感じられないというのが私の感想です。もちろん異星人は登場しますが、暖かい心の交流は描かれてはいませんでした。個人的にはそれが良かったと思います。仮に「E.T.」のテイストまで加えていたら、お話が間延びしていて何が言いたいのかわからなくなっていたでしょう。

点数は★★★★☆です。残念だったのはエピローグ的な後日談が少し描かれていたら良かったのですがね。
少年達のひと夏の成長を描いた素敵な映画に仕上がっています。本年度最高傑作とまでは行きませんが、家族で楽しめる夏休みに観たい映画の1本です。

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