しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

アフター・アース

2013年06月23日 18時10分42秒 | 作品名(あ行)
第312回「もはや彼の名前に集客力は無いのだろうか?」
以前にもブログで話していますが、出演している俳優さんで映画を選ぶことはありませんが、演出している監督さんで選ぶことは大いにあります。もちろん、監督が同じだからといって、その人の作品が必ずしも面白いかといえばそうではありませんが、比較的ハズレは少ないと思っています。(あくまで自分的にですが)そんな中で私が注目している若手監督が3人います。ブライアン・シンガー、クリストファー・ノーランと、そしてもう1人が今回の作品「アフター・アース」を監督したM・ナイト・シャマランです。

環境破壊によって地球に住む事ができなくなり、人類は巨大な宇宙船に乗り、住む事が出来る惑星を探し放浪の旅へと出発する。長旅の末に見つけた「ノヴァ・プライム」という惑星に生活圏を移し、数百年が経過し、地球を捨ててからは1000年という長い年月が経過していた。
13歳になるキタイ・レイジは伝説のレンジャーであるサイファ・レイジを父に持ち、彼自身もレンジャーに憧れるごく普通の少年である。過去のある事件をきっかけに父親との関係をうまく築くことが出来ずにいたが、父親の休暇を利用してレンジャーの訓練に一緒に出掛けることになる。その途中で宇宙嵐に遭遇し、宇宙船はある惑星に不時着してしまう。生き残ったのはキタイとサイファの親子2人だけ、しかもサイファは大けがを負ってしまい動くことが出来ない。救難信号を送ろうとしたが装置が故障。もう1つ残された装置は100キロほど離れて不時着した宇宙船の船体にしか残っていない。サイファは未熟なキタイをサポートし、装置を取りにいかせることを決断する。そしてサイファはある事実をキタイに伝える。それはこの不時着した惑星がかつての地球であり、人間を排除する為に進化した「最上級危険惑星」であることを・・・

ウィル・スミスとジェイデン・スミスの親子共演ばかりが話題になっている本作ですが、私が最も注目したのは監督がM・ナイト・シャマランだというところでした。かつて「シックス・センス」で名監督の仲間入りを果たしたと思われた彼でしたが、近年は「エアベンダー」など失敗作が目につくようになってしまいました。個人的にはとても高い評価をしている監督だけに、もっと面白い作品を作ってほしいのですが・・・今回の「アフター・アース」に関しては、親子共演を果たしたかったウィル・スミスが原案を担当し、監督と脚本をシャマランが担当しています。つい最近観たばかりの「オブリビオン」とプロットが似ているので、予告編を観た時は「おいおい、どっちが駄作なんだ?」と余計なことを考えてしまいましたが、「オブリビオン」は先日書いたように、とても見応えのある作品でした。では「アフター・アース」はというと・・・

正直、SF映画としては駄作と評価されることでしょう。というよりはSF映画としてこの作品を観てはいけません。やはりこの作品はいい意味でも悪い意味でもM・ナイト・シャマラン監督が作り上げた映画でした。SF映画として重要なプロットであるエイリアンや「アーサ」と呼ばれる人間を殺す為に作られた獰猛な怪獣。環境変化を遂げた地球など、映画冒頭で説明しただけで、映画内ではあまり効果的に使われてはいませんでした。レンジャーが使う武器や薬、スーツなど表現を変えれば魅力的になりそうな要素はあっただけに残念でした。

いい意味といったのは「恐怖」や「親子の絆」など目に見えないものを重要と捉えて、それを深く掘り下げているのは、いつものシャマラン映画なんだと安心させてくれる作りになっていました。正直、彼が伝えたいことを表現しようとするなら、SF映画(1000年後の未来)じゃなくて、舞台が現代で墜落したのが旅客機で、落ちた場所が無人島だったりと、別のプロットでも表現出来てしまったのでは?と鑑賞しながら考えてしまいました。

点数は★★★☆☆です。どうやらあえてシャマラン監督の名前を伏せたキャンペーンを展開したようですが、それは成功だったのでしょうか?私は監督の名前を伏せる必要はなかった気がします。それはこの映画がSF映画の要素を持ったスリラー映画だったからです。極上のスリラーとはいきませんでしたが、目に見えない恐怖に立ち向かう人間の姿をうまく描けていたような気がします。だからこそ、「監督はあのシックス・センスのM・ナイト・シャマランですよぉ。少し難解かも知れませんよ。」とわかっていれば、もう少し観る方の気持ちも私のように心の準備が出来たような気がします。

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