しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

二流小説家 シリアリスト

2013年06月16日 23時09分17秒 | 作品名(な行)
第311回「日本映画界の今後を憂うって、大きなお世話かな?」
決して日本映画が嫌いな訳ではありません。日本映画の中にも世界に誇れる作品は数多く存在します。しかし、ここ何年かの邦画飽和状態には正直、心配してしまいます。海外映画であれば、配給会社が作品を選りすぐり、日本でのヒットを狙った作品を買い付けてきますので、例外こそあれ、そこそこのレベルを保っています。しかし、日本映画はちょっと違います。この作品は本当にそれなりの興収を期待して作られたのか?と疑いたくなるような作品が最近はゴロゴロ公開されています。シネコンが増え、老若男女が映画館に足を運びやすい時代にはなりましたが、そのレベルの低下には今後の日本映画を考えさせられます。と、こんな話をした後に紹介する作品「二流小説家 シリアニスト」が絶賛する作品であるはずがないのですが・・・

売れない小説家の赤羽一兵は、週刊誌に掲載するエロ小説で日銭を稼ぐ日々を送っていたが、いつか自分の書いた小説がベストセラーとなり、一流小説家の仲間入りを夢見る二流小説家だ。ある日、彼のもとに13年前に4人の女性を殺害した罪に問われ死刑囚として服役中の呉井大悟から手紙が届く。呉井は自身を信奉する3人の女性と自分を主人公とした官能小説を書いて欲しいと赤羽に要求してきた。見返りとして呉井が犯した事件について全てを語るという。もしその話を小説として発表できればベストセラーは間違いない。赤羽はなぜ売れない小説家の自分なのかと疑問を持ちつつ、女性たちを取材してまわるが、3人目の女性を尋ねると、かつて呉井が殺した時と同じ手口で殺されていた。あわてて取材を済ませた2人のところへ向かうと既に2人も殺されていた。呉井は獄中で犯行は不可能なはず、では誰が?

2012年に話題となった海外小説を映画化した作品。原作は読んでいませんが、事前に想像していたよりはいい出来だったと思います。脚本も淀みなく流れていたし、伏線もしっかり回収されていた。しかし、それだけでした。劇場ではなくテレビの2時間ドラマとして描かれていたのならば、もっと評価が高かったと思いますが、これは劇場映画です。地味な展開にアッサリとした結末。「必ず貴方は騙される」と大袈裟にうたれたキャッチコピー。劇場を後にした瞬間に消えてしまった余韻。などなど、決してつまらないわけではありませんが、是非劇場で観てくださいとおススメできる作品でもありませんでした。

日本映画によくある「豪華キャスト」と出演している俳優さんメインで宣伝される作品に比べれば、出演している俳優さんは地味かもしれませんが、個人的には主演の上川隆也さんも、呉井を演じた武田真治さんも、かなり良かったと思います。脇を固めた俳優さんも味があり、決してつまらない作品ではありません。

点数としては★★★☆☆です。「必ず貴方は騙される」なんて大袈裟なコピー付けられてしまうと、観る方としては「お、どんな騙し方してくれるんだ?」と期待してしまいます。この作品に用意されたものは、私の想像の範囲内でさほどビックリするものではありませんでした。さらに上映中には気にならなかったのですが、後で考えると細かい点が考えれば考えるほど辻褄が合わなくなってきてしまいました。原作通りの描き方ならしょうがないのですが、その辺りが傑作ではなく、秀作止まりの原因ではないでしょうか?

二流小説家 シリアリスト(コレクターズ・エディション) [Blu-ray]
上川隆也,武田真治,片瀬那奈,平山あや
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