しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

マッドマックス 怒りのデス・ロード

2015年06月21日 23時38分33秒 | 作品名(ま行)
第380回「この荒れ果てた世界で、見えた本質とは?」
名優メル・ギブソンの出世作であり大ヒット作となった「マッドマックス」シリーズ。映画ファンなら観ていて当たり前の作品なのでしょうが、公開された当時には小学生から中学生だった私には、あの暴力と殺戮に満ち溢れた世界感は恐怖以外の感情を持つことは無く、未だに鑑賞には至っていないという状況でした。ではなぜ今回の作品「マッドマックス 怒りのデス・ロード」を観に行ったのは?それは他に観たい作品が無かったからという、至って単純な理由です。鑑賞後にこんな気持ちになろうとは・・・

放射能汚染によって世界は荒廃し、多くの場所が砂漠化、水や作物は限られた場所でしか入手できず、貴重な物資は暴力と狂気によって支配した武装集団によって牛耳られていた。元警察官であるマックスは妻子を失い、自暴自棄のまま砂漠を彷徨っていた。ある日、武装集団「ウォーボーイズ」に捕まり、輸血袋代わりに血を抜かれていた。時を同じくして、その武装集団の女大隊長であるフュリオサは、別の土地の集団と取引をするために大量の水を積んだタンクローリーを操り、アジトを出かけて行く。ほどなくして突然、ルートを変えて走り出した。フュリオサはボスであるイモータン・ジョーを裏切り、性奴隷にされていた女達を連れて、故郷である「緑の国」へと逃げ出す計画だった。それに気づいたジョーは自らの軍団を追ってとして差し向ける。マックスも改造車の前に縛り付けられ、追手の最前線にいた。

約30年も前にヒットした映画を新たにリメイクした作品である。「今頃になって?面白く作れるの?」と半信半疑での鑑賞でした。ところが始まって5分で私はその世界観にすっかり魅了されてしまいました。どうしてこんな世界になったのか?人々はどのように暮らしているのか?などの細かい設定は説明されません。しかし、そんな細かいことはどうでも良くなってしまうくらいの世界観、映像美、造形でした。

脚本も見事でした。細かい説明は省き、とにかく狂気と暴力で混沌とした世界をスクリーンに目いっぱい映し出す。荒唐無稽な状況、キャラクター、それらが躍動する様が見事に描かれます。テンポも良く、ダレるところが無いまま、最後まで突き進んでいきます。これほど時間が短く感じたのは最近では珍しいのではないでしょうか。

点数は限りなく満点に近い★★★★☆です。マイナス点としてはマックスのトラウマとなっている家族の話が全く描かれていない点と、悪役が多く登場し過ぎている点でマイナスとしました。が、そんなことは考えなくてもいいくらい見事な作品でした。とにかく難しいことは考えずにこの混沌とした世界観に身を委ねてみてください。きっと楽しめるはずです。あ、ちなみに私が観たのは字幕版ですw

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