しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

グリーン・ゾーン

2010年05月16日 23時27分38秒 | 作品名(か行)
第184回「誰に薦めるべき映画なのでしょうか?」

主演マット・デイモン、監督ポール・グリーングラス。あの「ボーン・アルティメイタム」のコンビが再びタッグを組んだと聞けば、過大な期待をしてしまってもしょうがないとは思いませんか?今夜の作品は「グリーン・ゾーン」です。

時は2003年イラク。アメリカは大量破壊兵器をイラク政府が隠しているとして、イラクに戦争をしかけた。ロイ・ミラー率いるMET隊は、大量破壊兵器を探し出すことを任務としていたが、隠し場所の情報が入る度に現場に急行するが、大量破壊兵器を見つける事は出来ずにいた。彼はある疑問を抱きつつあった。「本当に大量破壊兵器は存在するのか?」しかし、それはアメリカのイラクに対する戦争の大義名分を否定することになる。疑念を抱きつつも一軍人としての任務を遂行していた。
ある日、彼の隊が現場に赴くとイラク人の男性がある場所でイラク政府高官が密会をしているとタレコミをしてきた。銃撃戦の末、捉えた捕虜を尋問していると、いきなり別の隊が捕虜を連れ去ってしまう。その不審な行動に彼の疑念は確信へと変わり始め、独断で調査を始めた。国防総省、CIAが入り乱れる中、そこで彼が見たものとは・・・

当初、私は無骨な男達の戦争政治人間ドラマだと思っていました。男性向けの重厚なドラマを期待していました。だから、このブログでは女性向きでない作品でしたと書く事になるだろうと思っていました。
確かに戦争政治ドラマではあったのですが、色んな事がアッサリし過ぎているような印象を受けました。テーマは「大量破壊兵器はあったのか?」というイラク戦争そのものを否定しかねない事象なのに、結末や黒幕がハッキリ描かれていないのです。

グリーングラス監督の手腕は評価すべきだと思います。ハンディカメラを多用し、画面は見づらくなっていましたが、緊迫感のある映像を観客に見せることに成功しています。1番の問題は脚本だったと思います。
イラク戦争というノンフィクションの中に、今作のフィクションを織り込んだまでは良かったのですが、ノンフィクションが根本に存在する以上、それ以上のフィクションは存在し得ない。観ていてそんな風に思ってしまいました。

最近、Nさんに「しんちゃんの評価は厳しいからなぁ・・・」と言われたばっかりなのですが、この作品にも厳しい評価をつけてしまうことになりました。★★☆☆☆です。
決して駄作ではなかったのですが、誰にこの映画を薦めたらいいのか悩んでしまった自分がいました。そう考えると高い評価をつけられないだろうなと思った作品でした。

グリーン・ゾーン 【Blu-ray ベスト・ライブラリー100】
マット・デイモン,グレッグ・キニア,ブレンダン・グリーソン,エイミー・ライアン
ジェネオン・ユニバーサル


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