しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

ラストミッション

2014年06月22日 23時40分40秒 | 作品名(ら行)
第350回「あれ?どこかで観たような・・・」
最近、ブログに対する意欲が減退しているので今週もどうしようかと悩んでいました。それほど観たい作品も無いことだし。と思っていたのですが、やはり行ってきました。そんな状況で選んだ作品は、特に難しいことを考え無くても楽しめるアクション映画「ラストミッション」です。名優ケビン・コスナーがCIAエージェントを演じ、思春期の娘に振り回されるという、どこかで聞いたことある設定にちょっと不安を抱えていました。

脳腫瘍の転移により余命3ヶ月を宣告されたベテランCIAエージェントのイーサン・レナー。残された時間を5年前に別れた家族と過ごそうとパリへと戻って来た。しかし元嫁は仕事で忙しく、思春期を迎えた高校生の娘は突然現れた父親を煙たがるばかり。残された時間は短いが父親としての時間を過ごすと決めたイーサンだったが、彼の前にCIAエージェントのヴィヴィが現れ、彼に取り引きを持ち掛けてきた。それは癌の特効薬と引き換えにある人物を抹殺することだった。

前述したように主なプロットがリーアム・ニーソン主演の「96時間」に酷似しているなぁ。というのが最初の印象でした。それはあながち間違いでなかったことに映画が始まってすぐに気が付きます。映画の原案をリュック・ベッソンが手掛けていたのです。映画の詳しい情報をほとんど入手せずに劇場へ向かった私は彼の名前を目にした瞬間に「お、これは予想以上に面白い作品かも。」と期待を高めたのでした。リュック・ベッソンと言えば、「レオン」はもちろんの事。彼がプロデュースした「トランスポーター」シリーズや「96時間」シリーズも、アクション映画として、なかなか秀作だと思っているので、この「ラストミッション」もと期待したのでした。

そしてその考えは間違いではありませんでした。ケビン・コスナー演じるベテランCIAエージェントはもちろんですが、その周りを囲むキャラクター達が見事でした。特に思春期の娘に悩むイーサンにアドバイスすることになるキャラクター達。本来なら完全な脇役のはずなのに、なぜか心に残ってしまいます。彼の自宅を乗っ取ることになる黒人家族や、悪役であるはずの帳簿係や悪徳社長など、彼らとイーサンとの絡みがとても良く練られた脚本となっていて、物語に深みを与えていました。

残念ながらお話そのものはとても単純で、難しい展開も伏線も用意されていないので、ちょっと物足りなさはありましたが、最後まで睡魔に襲われることも無く楽しむことが出来ました。出来ればイーサンの家族が人質になるなどの展開があればもっと面白かったのかも・・・でもそれではそのまま「96時間PART3」になってしまうのかな(笑)

点数は★★★★☆です。アクションやカーチェイスなどのプロットを織り込みながら、元嫁や娘との家族との物語をバランス良く絡めているのは、さすがリュック・ベッソン!と彼の脚本の上手さを再認識した作品でした。主演のケビン・コスナーの演技は良かったのですが、特に彼で無くても良かったかもと思わせてしまったのは残念だったかな?

それこそ、リーアム・ニーソン主演でも良かったのかも。

ラストミッション Blu-ray
ケヴィン・コスナー,アンバー・ハード,ヘイリー・スタインフェルド
TCエンタテインメント


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