しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

20世紀少年 第1章 終わりの始まり

2008年08月31日 18時00分47秒 | 作品名(な行)
第103回「原作を知らない人は、どう楽しむだろうか?」

私が邦画を観る割合は、洋画9:邦画1くらいの割合だと思います。それほど観ない邦画でも、今夜の作品はどうしても観たかったのです。その作品とは「20世紀少年 第1章 終わりの始まり」です。

「YAWARA」以来、浦沢直樹ファンである私は、もちろん「20世紀少年」についても原作を持っています。原作ファンである私にとっての興味の対象は、あの壮大な物語をどのように映像化するのか、キャストは?等など、心配事はたくさんありました。
ところが、公開が近づくにつれて発表されるキャストは、あまりにも素晴らしく映画の出来を期待させる内容でした。
映画を観終わった後も、配役の評価は変わりません。さらに脚本も見事でした。原作者の浦沢直樹自身が参加したこともあるのでしょうが、原作ファンを裏切らない良さに仕上がっていました。
なかでも特に良かったのは、原作でも1番好きだったオッチョ役の豊川悦二さんでした。オッチョのイメージ通りの彼の演技は見事でした。原作ではもっと深く描かれたタイ編が短く描かれてしまったのは、非常に残念でした。あのタイ奥地で成長を遂げるオッチョは是非映像化してほしかった。

映画を観ていて思ったのは、原作を知っている私は「この後はこうなって、あそこはこう繋がって、彼は実は・・・」などと今後の展開を考えながら映画を観ていて、確かに楽しかったのですが、マンガの展開を追うかたちで映画を観てしまっている事に気がつきました。
もしかしたら、原作を知らない状態で観たほうが面白く観られるのでは?と思いました。
確かに「万丈目の石橋さんはいい!」とか「竹中直人さんはあの役で、あれだけ?」とか原作を知っていたなら、楽しめるところは沢山あるのですが、原作を知らないフラットな状態でこの作品を観たら、どんな風に感じるのかが、すごく気になりました。
私にはそんな楽しみ方が出来ないのが残念です。

そして、なんと言っても、この作品のヒロイン「カンナ」です。幼少期のカンナを演じた女の子はイメージ通りで、ケンヂとのラーメン屋でのシーンは私のベストシーンとなりました。問題はこれからカンナを演じる平愛梨さんです。私の中では唯一といっていいくらいミスキャストでは?と思っています。
今作のラストで少し登場しますが、次作、次々作とカンナをどう演じるかに注目したいと思います。

点数は★★★★★です。原作を観ていない人に是非観てもらいたい作品です。

20世紀少年 第1章 終わりの始まり [Blu-ray]
唐沢寿明,豊川悦司,常盤貴子,香川照之,石塚英彦
VAP,INC(VAP)(D)


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