しんちゃんの徒然なる映画日記

劇場で観た映画の感想を中心に綴っていきます。これからの参考になれば・・・

LUCY/ルーシー

2014年09月02日 00時13分17秒 | 作品名(ら行)
第357回「リュック・ベッソンらしさ満載の映画でした。」
私が好きな映画ベスト3に入る「レオン」。その作品を監督したリュック・ベッソン。彼は監督・プロデューサーとして多くの映画を手掛けているが、どれもある一定以上のクオリティーを保ち、とても楽しめる作品を次々と作り上げる一流の監督であると思っています。その彼が新作を作ったと聞けば、観たくなるのは当たり前ですよね。しかも、予告編を観るととても彼らしい作品だったので、私はとても楽しみでした。今回の作品は「LUCY/ルーシー」です。

人間の頭脳は通常10%程度しか使われていない。もしも、その使用領域を大きく広げることが出来るとしたら人間はどうなってしまうのか?・・・とある研究者が立てた仮説がとある場所で現実のものになろうとしていた。
台北でごく普通に暮らしていたルーシーはある日、ディスコで出会ったチャラい男に連れられて、とあるホテルの前にいた。彼は運び屋をしていて、このホテルに泊まるある男に荷物を届けて欲しいというのだ。渋々とフロントへと向かうと降りてきたのは怪しい男達だった。ルーシーは危険を察知したが遅かった。殴られて気絶した彼女が目を覚ました時には彼女の腹には手術跡があり、ある薬品が腹の中に詰められていた。ルーシーはその薬品を海外へ運ぶように命じられるのだった。なんとか逃げ出そうとするが男に腹を蹴られ倒れ込む。すると腹の中にある薬品の袋が破れ、彼女の体内へと流れ出す。やがて彼女の身体には驚くべき変化が起こり始める。体内へと流れ出した薬品が彼女の頭脳を活性化し、ルーシーは人を超え始める。

なんだろう、この感覚は?久しぶりに映画に見入ってしまった。後になって冷静に考えれば、ツッコミどころはいくつもある。脳の使用領域が広がったことで、驚異の能力を手に入れたルーシーがもっとマフィア相手に怒涛のアクションで活躍するものだと思っていたし、決着の付け方もやけにアッサリとしていたし、どこかで観たような設定や能力だった。それなのに私はそんなことを考える余裕も無く、スクリーンの中へと誘われてしまった。

やはり脚本が素晴らしいと細かいところを気にしている時間すら忘れてしまうのではないだろうか?それは何よりリュック・ベッソンの脚本・監督が素晴らしいのだろう。ごく普通の彼女が思いもしなかった世界(事件)に巻き込まれていく様を、テンポよくスリリングに描き、能力を手に入れた彼女が徐々に変化していく姿を魅力的に描く。さすがです。

点数は★★★★☆です。悪役に韓国人俳優を使ったり、舞台を台湾やフランス(監督のホーム)というハリウッド映画を見慣れてしまった私には、なんだかとても新鮮に感じてしまいました。マイナス点は前述しましたが、結末がアッサリしていたことと、ルーシー自身の活躍が前半部分で終わってしまったのが、とても残念でした。最後はまるで某人気アニメみたいな感じで終わってしまいました。ですが、キャストも脚本もとても魅力的で見応えのある作品であることは間違いありません。

LUCY/ルーシー [Blu-ray]
スカーレット・ヨハンソン,モーガン・フリーマン,チェ・ミンシク,アムール・ワケド
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン


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