原発とめろ!新橋アクションのブログ

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1月28日「被ばくと帰還の強制」反対 討論会

2016年12月14日 | 上映会&講演

「被ばくと帰還の強制反対」討論集会

署名を集め、地域に団結を!

いじめ、被ばくから子どもを守ろう!

と き 1月28日(土)18:30~開始

ところ きゅりあんにて

5階 第4集会室

講師 ふくしま共同診療所医師(予定)

連絡先 なんぶユニオン  tel/fax 03-3778-0717

 

『避難者の声』を紹介 「なぜん通信44号」 

動労水戸支援共闘総会での避難者の発言

相次ぐ避難指示解除の強行、住宅支援打ち切り

被曝を押し付けないでください

                          福島から米沢に母子避難する 鈴木加奈子さん(仮名)

(略)

◆避難者はみないじめを経験している
 横浜の子どものいじめの話は私も身につまされ、本当にその子どもが死ななくてよかったと思いました。私が避難している所でも、いじめがあり、福島に帰らざるを得なかった子どもの話も聞きました。
 私も避難後に、お店の駐車場に止めた車のタイヤが2本もパンクしていて、福島ナンバーの車で走ることがとても怖くなりました。大人でもそんな状態ですから、子どもたちもみな大変な思いをしています。浪江から避難してきた知り合いから、「近所の人には、浪江から来たとは絶対に言わない」と聞きました。原発事故のせいで、県外だけでなく福島県内でも差別やいじめが起き、自分がいままで過ごしてきた人生を隠さなければならなくなりました。
◆子どもたちを平気で被曝させる社会  
 1118日に、福島高校の生徒に福島第一原発を見学させたという報道には、たいへん驚き怒りを感じました。東電が許可し、保護者の同意を得たスーパーサイエンス部の生徒1、2年生13人が事故を起こした第一原発に入りました。しかもバスから降ろして重要免震棟にまで入ったそうです。報道された写真には、防護服もマスクすらもせず体操着姿の高校生が写っていました。以前、18 歳以下の作業員が福島原発で作業をしていたとマスコミは問題にしていました。国や東電の責任逃れのために福島を思う子どもたちを犠牲にすることを許してはいけないと思います。
◆福島県民だけ20㍉って誰が決めたの?  
 福島県の自動車整備工場の汚泥が1キロ当たり5万ベクレルを超えたというニュースがありました。こうなることは分かっていたはずなのに、まったく手が打たれていない。
 環境省だったかと思いますが、除染ボランティアの扱いを検討する資料で、 福島県民は20㍉シーベルトまで許容されているが、 県外からくる人は年間上限1㍉までだから、どうやって対応したらいいかというようなQ&Aを見ました。福島県民がいつ20㍉まで上げていいと、誰が言ったんでしょうか。もう疲れきってしまって、放射能の話は聞きたくないっていうお母さんも増えています。母親が孤立させられ、子どもを守りたいのにできないという状態に追い込まれています。
◆子どもたちに背負わせたものの大きさ  
 甲状腺検査も、いまだに福島県立医大が仕切っていて、ほかの病院に行っても見てもらえないということも続いています。避難した人が、埼玉で甲状腺検査のため病院に行ったら、「福島県立医大に行け」と医師に言われたと聞きました。
 6月の検討委員会で、将来、九州や海外で甲状腺がんの手術を受けることになったとしても、そのデータが福島医大に入るようにすれば、わざわざ福島まで帰ってきて手術をしなくて済むので、子どもたちの負担が減ると委員が発言しました。九州や海外にまで行っても、福島県に手術したデータが戻ってくる。そういう重い荷物を子どもたちに背負わせてしまったんだと思いました。
◆いまこそ検査と測定を  
 データを取らないと国の責任は問えません。子どもの半年や1年に1回の甲状腺検査はとても負担になりますが、やらざるを得ません。避難先では甲状腺検査をやってくれる病院を知らないので、ふくしま共同診療所まで行って子どもの検査をしています。
 5年がたって、除染したからもう大丈夫だとか言われてますが、汚染土をいれたフレコンバッグは2~3年の耐用年数しかないと聞きました。すでに破れて木の芽が出てきています。庭先の汚染土の袋を緑色のシートをかぶせて隠してますが、放射線は出てるわけです。
 隠蔽されないためには、放射線量を測るしかないんだなと思っています。最初は積極的に線量を測っていた方も、このごろはもう測らない。皆さんにも、福島県外でも、測りまくってもらいたいと思っています。
◆私たちが不安や怒りの声をあげるとき
 福島県小児科医会が甲状腺検査の縮小を要請したことは、絶対に許せないと思いました。
 先月1020日に急きょ福島市内でデモと県庁への申し入れをしました。私も県への申し入れに参加しました。県庁の一室で、ふくしま共同診療所の布施院長が「甲状腺検査の縮小はするべきではない」、動労水戸の木村書記長が「常磐線開通による高線量地域への住民の帰還、労働者や自治体職員の被曝について反対だ」と申し入れました。10名程の県職員がいましたが、後列で筆記していた若い職員たちが、うんうんとうなずきながら聞いていたのが印象的でした。
◆福島の新署名を集めましょう  
 5 年間、「福島は安全だ」という圧力でつぶされて、 私も心が真っ暗になり、絶望しそうになります。でも無理やり避難させて、けんかばかりだった娘たちから「避難してよかった」「私はがんになりたくない」と言われるようになりました。失ったものも多いですが、何が大切かを改めて考えながら生活しています。
 「除染したからもう大丈夫」 と言われていても、ホットスポットと言われる場所の線量は跳ね上がっている、子どもの甲状腺がんは増えているという福島の状況は悪化するばかりです。子どもたちを人間の盾のように使うのは絶対に許せないと思っています。
 「被曝と帰還の強制反対署名」を、診療所で始めました。私も署名用紙の作成に関わりました。「福島県の人たちがいやだって言わないからだ」ってよく県外の皆さんに言われますが、福島から逃げない限りはなかなか言えない。福島に住みながらは本当に難しい。ひとりでは声を上げにくいのですが、こうやって署名活動で声を集めてもらえるということはとてもいいことだと思っています。
 「福島県民は年間20㍉の被曝は認めていない」、「許せない」ということは声にしないと、なかなか人が集まっての団結は生まれないと思います。
 子どもたちにうそはつけません。チェルノブイリやスリーマイルの原発事故後の住民の健康被害を知る度に、国は、原発推進政策の邪魔になる福島県民を黙らせたいのだとしか思えません。目には見えなくても空気も水も土も放射能で汚染され続けています。福島第一原発の廃炉作業も、放射性廃棄物も、健康被害も次世代に一方的に押しつけることがあってはならないと思います。

 

 署名にご協力を!!詳しくは、ふくしま共同診療所HPまで

 


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