風の澪

春から夏、そして秋、冬。
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それぞれの旅

2007-02-17 23:16:21 | 雑記


今日は久々に札幌駅界隈まで出てきました。
帰りは折角なのでJRで。
地下鉄も良いけど、やはり毎日乗っていると今度は気車にも乗りたくなります。
ディーゼルの唸りが、レールの響きが心地いい。
それになんと言っても車窓が違います(当然ですが。笑)
まずい、テスト前なのに旅に出たくなってしまった。

その後、乗り換えたバスの中で小学生と思しき5人組が乗っていました。
1DAYカード(札幌市内交通一日乗車券)を握りしめたその様子、どうやらサタデーテーリングの帰り。

サタデーテーリング、と言うのは札幌市交通局が開催している、市内数十箇所のポイントを巡るスタンプラリーのようなもの。
確か、「余暇を有効活用しよう、充実させよう」と言うようなことが目的でした。
現在のことは詳しく知らないのですが、僕が小学生だった当時は学校でも奨励している、名の知れた企画でした。

こう言うのを提供することって、とても素敵な事だと思います。
小学生当時の事を思い出すと、自分の知ってる世界の範囲なんてものは、いいとこ校区内くらいのものでした。
どこかへ行くと言っても誰かに手を引いてもらって、と言うことが大半。
この環境では「自分達だけで知らない場所へ行こう」と言うのは十分に冒険旅行なり得るのです。

そんな旅のきっかけを与えてくれる街って、そんなに多くはないのではないでしょうか。
そして簡単に旅が出来るだけの交通システムが整っていると言うのも恵まれた環境です。
過疎過ぎず、過密すぎず。
交通過疎では行ける場所が限定されてしまいます。
一方、交通過密ならば逆に複雑すぎて慣れていないと大変です。
その点で札幌は丁度いい街ではないでしょうか。
都市域も広すぎず、複雑すぎず。
地下鉄の乗り換えが必要でも、それは大通駅ただ一つ。
迷っても、街の人に道を聞けばおそらく辿り着ける。
実体験としても、訊いたらちゃんと辿り着きました。

一方で、(僕がよく引き合いに出す)大阪と言う街で同じような事が出来ないのはよく考えれば当然のこと。
小学生だけでは、ほぼ間違いなく迷ってしまうのではないのでしょうか。数多の鉄道ひしめき合って、乗換駅は星の如く。道を訊いても迷いそうです。(笑
これでは疲れてしまいかねません。


札幌と言うのは、旅の初心者が、その楽しさを感じるのに丁度いい街なのかな、なんて思った帰り途でした。

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宣言。
テスト明けたら降りつくします。