晴れ、ときどき映画三昧

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「コンタクト」(97・米)60点

2018-01-06 10:43:50 | (米国) 1980~99 

・ 人類は、地球外生物との接触をどう対処するのか?カール・セーガンのSF小説を映画化。




カール・セーガンの小説を「バック・トュー・ザ・フィーチャー」シリーズ、「フォレスト・ガンプ/一期一会」のロバート・ゼメキスが監督。当時のSFXの粋を尽くした映像とそのストーリーは、SF映画のエポックメイキングとなった。主演の若き美しい天文学者エリーにジョディ・フォスターが扮している。

少女時代、無線ハムに熱中していたエリー。そのころ抱いていた夢を追求すべく、SETI(地球外生命体探査)研究所の電波天文学者となって宇宙からの電波を探査していた。

ついに26億光年彼方のベガ星雲からの電波信号をキャッチ。それは何らかのメッセージがあり、映像であることが判明。

解読にアメリカを始め全世界の英知が総動員され信号を解析、ついに映像化された・・・。

どちらかというと苦手なジャンルのSF映画だが、J・フォスター主演というだけで映画館で観た記憶がある。ストーリーは現実離れしているなと思いながら、彼女の美しさと神秘的なファンタジー映画として納得した作品。

今回20年ぶりに観たが、科学の進歩により「こんなに広い宇宙」にSETIが存在するかもしれないということがまんざら妄想ではないかもしれない現在、人類はどう対処するのかというこのドラマは、とても興味深い。

マシュー・マコノフィー扮する宗教学者が、出会った途端ラブメイク。ひた向きな主人公に 科学と宗教の在り方を問いながら、対立しながらもその考えを尊重するという不思議な役割りだった。

謎の大富豪ハデン(ジョン・ハート)はモデルがいる。マイクロソフト社創立者のひとりポール・アレンで、現にSITI研究所に1150万ドルの基金援助したという。

先端研究の世界でも熾烈な競争をしているのは周知のとおり。本作でも上司ドラムリン(トム・スケット)が成果を横取りしていた。

宇宙戦争の危機管理と米国のリーダーシップ争いに巻き込まれながら、日本から宇宙に飛び立ったエリーが見た宇宙は、まさにファンタジーだった。

映画を楽しみにしていたセーガンが完成前に亡くなってしまったが、感想を聴いてみたかった。


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