晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『ふたりのベロニカ＜ニュープリント＞』 85点

2006-04-01 10:23:15 | （欧州・アジア他）1980～99　

ふたりのベロニカ＜ニュープリント＞

1991年／フランス＝ポーランド

繊細な恋愛ドラマ

プロフィール画像

shinakamさん

男性

総合★★★★☆ 85点

ストーリー ★★★★☆85点

キャスト ★★★★☆85点

演出 ★★★★☆85点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆85点

クシシェトフ・キシェロフスキ監督の名が世界に広まった作品。長編ではないがその分緻密で一時も目を離せない。お気に入りのイレーヌ・ジャコブを得て、まるで彼女の心にカメラを据えたようなストーリー。
ポーランドのベロニカが連帯のデモの広場を歩いているとき、パリのベロニカが観光バスでカメラのシャッターを押してるシーンが２人のベロニカを繋いでいて欠かせない場面。カメラワークやＳＥが映画ならではの技術が駆使されている。
共通の音楽の使い方もなかなか上手い。ベロニカと人形使いアレクサンドル（フィリップ・ヴォルテール）の出会いもナイーブで若い女性の心情を見事に描いている。

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