男はつらいよ
1969年/日本
人情喜劇の原点を見た
shinakamさん
男性
総合 75点
ストーリー 75点
キャスト 80点
演出 80点
ビジュアル 75点
音楽 75点
山田洋次原案・監督の寅さんシリーズ第1作。といっても2作目があるという前提で作っていないので、ストーリーは完結している。レギュラーが皆若くて元気がある。当時の柴又の風景も懐かしく時代を感じさせられる。寅さんも荒っぽくて如何にも向こう見ずなお兄ちゃんとして描かれているが、感激やで情に熱い後の寅さん像も垣間見られる。
寅さんの幼な馴染み・マドンナ役の光本幸子が、御前様の娘で20年振りに会い一目惚れするシーン、兄妹が再会するとき、博と結婚すると言われ思わず頷くとき、博の父親(志村喬)の挨拶に感激して飛びつくシーンなど寅さんの表情が見逃せない。博の父親に志村喬を配するなど単なるドタバタ喜劇になっていない工夫に、人情喜劇の原点を見る思い。
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