花咲ける騎士道('52)
1952年/フランス
理屈抜きで楽しめる剣劇コメディ
shinakamさん
男性
総合 70点
ストーリー 65点
キャスト 80点
演出 75点
ビジュアル 70点
音楽 70点
天下の2枚目ジェラール・フィリップと豊満な美女ジーナ・ロロブリジータが「夜ごとの美女」に続いて共演した剣劇コメディ。監督はクリスチャン=ジャックでカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞している。
G・フィリップが一連の文芸作品とは違う、もうひとつのジャンルである剣劇コメディを楽しそうに演じている。それこそ理屈抜きで楽しむために映画を見に来た観客の期待を裏切らない、お調子者の青年・ファンファン(G・フィリップ)がハチャメチャの大活躍。この名前が日本では持てる男の代名詞となり、俳優・岡田真澄の愛称ともなった。
冒頭ナレーションが「その昔、フランスという国があった。」で始まるストーリー。ファンファンが募兵官の娘アドリーヌの占いに騙され兵士となり、馬で疾走したり剣を振るっての大活躍。
当時29歳のG・フィリップと25歳のG・ロロブリジータを観るだけで、フランス映画ファンにとって嬉しい映像である。もちろん期待を裏切ることないハッピー・エンド。’59年36歳で早世してしまった永遠の2枚目ぶりを楽しみたい女性ファンと、スタイル抜群の美女を堪能したい男性ファンにとってこの作品は必見だ。