野ばら
1957年/ドイツ
古き良き時代の感動ドラマ
総合 80点
ストーリー 80点
キャスト 80点
演出 80点
ビジュアル 85点
音楽 90点
ウィーン少年合唱団を世界に広めるキッカケとなった心温まるドラマ。マックス・ノイフェルト監督がカール・ライターと共同で脚本も手掛けている。
ハンガリーの難民でオーストリアに逃れてきた少年トーニ(ミハエル・アンデ)は、愛犬フロッキとともにドナウ川汽船の元船長ブリュメル老人(ヨゼフ・エッガー)と暮らすことに。歌が好きなトーニはある日教会で聞いたウィーン少年合唱団に憧れる。
突然入団を志願して認められるなど多少強引なところもあるが、周りの大人たちは善意の人々で不自然さは感じない。
題名の「野ばら」をはじめ「アベマリア」などおなじみの名曲が全編に美しい歌声で流れて心地良く、チロルの美しい風景も心を洗われる。
<純粋に人を愛し、思いやりを持つことの大切さ>を教えてくれたこの映画を、少年時代に観た幸せをあらためて感じている。