晴れ、ときどき映画三昧

映画は時代を反映した疑似体験と総合娯楽。
マイペースで備忘録はまだまだ続きます。

『野ばら』 80点

2009-08-08 14:58:48 | 外国映画 1946~59

野ばら

1957年/ドイツ

古き良き時代の感動ドラマ

総合★★★★☆ 80

ストーリー ★★★★☆80点

キャスト ★★★★☆80点

演出 ★★★★☆80点

ビジュアル ★★★★☆85点

音楽 ★★★★☆90点

ウィーン少年合唱団を世界に広めるキッカケとなった心温まるドラマ。マックス・ノイフェルト監督がカール・ライターと共同で脚本も手掛けている。
ハンガリーの難民でオーストリアに逃れてきた少年トーニ(ミハエル・アンデ)は、愛犬フロッキとともにドナウ川汽船の元船長ブリュメル老人(ヨゼフ・エッガー)と暮らすことに。歌が好きなトーニはある日教会で聞いたウィーン少年合唱団に憧れる。
突然入団を志願して認められるなど多少強引なところもあるが、周りの大人たちは善意の人々で不自然さは感じない。
題名の「野ばら」をはじめ「アベマリア」などおなじみの名曲が全編に美しい歌声で流れて心地良く、チロルの美しい風景も心を洗われる。
<純粋に人を愛し、思いやりを持つことの大切さ>を教えてくれたこの映画を、少年時代に観た幸せをあらためて感じている。