土曜日の昼下がり

土曜日の昼下がり。
電車に乗っている。

向かい側に、老人。
虫眼鏡を使いながら、
小説を読んでいる。

老人に何か一つ話を
聞かせてもらえるとしたら、
恋愛遍歴についてでも
聞いてみたい。

面白い話が聞けそうな気がする。


違う電車では、
お父さんと男の子の親子を見た。

お互いが寄りかかって寝ていた。
寝顔がそっくりだった。
奥さんはどんな人だろう。


仕事の話。
順調に思われたけど、
また壁にぶつかった。


でも、大丈夫。
今までだって、
何度も何度も壁にぶつかってきた。

その度に、もがいてもがいて
なんとかやってきた。

今度も、頑張る。
もう一回、気合を入れ直して。


そんなことを思う、土曜日の昼下がり。
今から、楽しみにしていた舞台を見に行く。