多様性を認めることは大切なことだと常に思っています。
広島高裁は、性同一性障害の50歳未満の戸籍上男性が性器の外観を変える手術をせずとも戸籍を女性に変更を認める決定をしました。
最高裁大法廷は昨年10月、性同一性障害特例法で生殖能力をなくす手術を事実上の要件とする規定について、「手術を受けるか性別変更を断念するかという過酷な二者択一を迫るもので、制約の程度は重大だ」とし、違憲とする決定を出していました。
その上で、外観要件については「2審で判断されていない」とし、審理を高裁に差し戻していました。
申立人は西日本在住で50歳未満の社会人。
2009年に性同一性障害の診断を受け、戸籍上は男性で、女性として社会生活を送っています。
性別適合手術は受けていませんが、継続的に医師の診断に基づくホルモン療法を受け、別の医師による診断でも身体の各部の女性化が認められています。
申立人は代理人弁護士を通じ「物心ついた時からの願いがやっとかなった。ギャップによる生きにくさから解放されることを大変うれしく思う」とコメントを発表しました。
本人にとってすごく良かったと思います。
今後は社会全体が受け入れていく必要があります。
何が普通で何が普通でないかは人によって違います。
たとえ理解ができなくても認めることは必要です。
みんながしあわせに暮らせる社会になってほしいと思います。