昼から1件の往診にいってきました。
学会中は問い合わせも多く入っており、ご迷惑をおかけしました。
来年も春の学会に出席予定ですので、よろしくお願い致します。
今年のノーベル物理学賞は重力波を始めて検出し昨年発表をしたアメリカの研究チームでした。
重力波は重い天体などが動いたときに、その重力によって生じた空間のゆがみが波紋のように周囲へ伝わる現象です。
検出はこれまで4回あり、全てブラックホール同士の合体によるものでした。
今回は非常に重い中性子星という星が合体して生じた重力波を初めて検出したと米欧の観測チームが発表しました。
米国の観測施設「LIGO」と欧州の観測施設「VIRGO」の両チームは、地球から約1億3千万光年離れた場所から届いた重力波を検出。
波形の分析から中性子星同士の合体で生じた重力波と分かりました。
連絡を受けた日米欧などは、合体後に放出された光を多くの望遠鏡で一斉に観測し、重力波の発生源となった天体を光で捉えることに初めて成功。
米ハワイにある国立天文台のすばる望遠鏡などで明るさの変化を分析しました。
その結果、宇宙のどこで生まれたのか分かっていない金や白金などの重い元素が、中性子星の合体現場で生まれたとする理論と観測データがほぼ一致。
宇宙の謎や物質の進化を探る上で重要な発見です。
中性子星は中性子を主成分とする非常に高密度の星で、その合体は理論的には起きると考えられてきましたが、生じる光が微弱で見つけにくいため、これまで確認できていませんでした。
重力波で場所を特定できたことが観測の決め手にとなりました。
観測には各国の約70チームが参加していました。
全世界の協力で大きな成果を上げたことになります。
とても素晴らしいことだと思います。
これから宇宙の起源など、解明されていくのが楽しみです。
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