東京都医師会は新型コロナが増加しているとして、注意を呼びかけました。
7月1~7日の定点医療機関当たりの患者報告数(7.14人)を昨年同時期と比較し「増加カーブがかなり類似している」と指摘。
「今、感染者数は前週比1.3~1.4倍という形で推移しているので、このペースでいくと1カ月後に3~4倍になる可能性がある。今回の感染者数はもう少し増えるのではないか」。
「今の変異株『KP.3(オミクロンJN.1の亜型)』は、今まで作ってきた免疫を回避する力が高く、かなり感染力が強い株だと言われている」。
「KP.3が新規感染者の8割を占め、マスクする人が減っている状況で夏休みに入り、感染者が増えるといずれは高齢者にも影響が及ぶ」。
「今年は5月頃からずっと暑さが続き、私の患者さんでもかなり体力を失っている高齢者が多い。そういう中でコロナにかかると、今回の株は高熱が出て喉がすごく痛くなるのが特徴なので、食事が入らなくなり、暑さと相まって急に衰弱して持病が悪化するケースが増えるのではないか」。
「早めに診断して “治療薬を飲みますか” と言っても、ラゲブリオとパキロビットは3割負担で約3万円、ゾコーバは3割負担で約1万5000円ほど。“そんなに高価なら我慢します” という話になってしまう」
「昨年夏以上に流行し、この暑さが続くと重症化する方が増えていく。肺炎を起こさなくても食べられない、体力を消耗するといったことで重症化する」。
「大変かもしれないが不織布マスクをきちんとつけ、体調が悪い人がいた場合、マスクを外して食事やしゃべることを控えるように。周囲の方が換気や部屋の大きさなどを注意することも大切」
「外でする必要はないですけどマスクを持ち歩いて、人がたくさん集まる場所に入る時はマスクをする注意は必要。コロナ禍の時の注意を思い出し、この夏休みにもう一度やってもらうことが重要」と話しました。
何より呼ぼうが大切です。
マスク、手洗いを徹底してほしいと思います。